大阪労連の植田保二議長が主催者あいさつ。「やらせ質問」など政府・文部科学省には法案提出の資格がないことを指摘し、「廃案への運動を強めよう」と訴えました。

　日本共産党の山下よしき参院比例候補が「満身の怒りをこめて糾弾したい」と強行採決の暴挙に抗議し、政府・文部科学省の提出者としての資格、直面している教育の切実な問題、法案そのものの問題―という三つの大問題で審議がつくされていないことを指摘。「国会で阻止するためにありとあらゆる知恵と力をつくしましょう」とよびかけました。

　各層・分野の代表が、くらし、雇用、医療、教育を守るたたかいへの決意を表明。「参院での法案成立阻止に全力でたたかおう」とのアピールを確認し、集会後、デモ行進しました。

〔反対のたたかいはこれから、力を合わせて参院で廃案に〕

　大阪市北区の扇町公園で開かれた、許すな！憲法・教育基本法改悪、大増税！くらし、平和守る府民大集会では、労働組合や民主団体の旗などが林立し、「教育基本法の強行採決糾弾！委員会に差し戻し、徹底審議せよ！」などの横断幕が掲げられていました。参加者は、「教育基本法改悪反対のたたかいはこれからです。力を合わせて参院での廃案を勝ち取ろう」の訴えに共感の拍手をおくりました。

　集会では労組や民主団体から七人が、憲法・教育基本法やくらし、医療、増税、雇用、平和の問題で決意表明。「憲法二十五条で保障された生存権と憲法を守る運動をすすめていきましょう」（此花生健会）、「消費税の増税に反対し、引き下げる運動に全力をあげましょう」（大商連）、「いのちを守る行動に全国の看護士が立ちあがっています。国民の命を守るたたかい、憲法を守るたたかいに立ちあがりましょう」（民医連）、「平和な国をつくるためにつくられた教育基本法が戦争する国づくりのためにいま変えられようとしています。私たちの声を大きくして参院ではぜひ廃案に追い込みましょう」（大教組）などと訴えました。

　二人の子どもの父親の大阪市福島区の吉川芳政さんは、「いじめ自殺や児童虐待など子どもにかかわる事件が多発しているなか、国の未来に関する問題であり強行すべきではなくもっと慎重に審議すべきだ。日本を戦争する国にすべきではなく憲法・教育基本法の改悪には反対です」と語っていました。