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憲法の実現が少子化止める女性の自立と少子化問題で新婦人がシンポ(3面)

2006年12月10日

 新日本婦人の会大阪府本部は2日、女性の自立と少子化を考える講演&シンポジウムを大阪市中央区のドーンセンターで開き、子育て中の20〜30代女性など85人が参加しました。

 加藤洋子会長は、非正規雇用の拡大など働く条件が悪くなる中で、「周りの女性たちに働き掛けて、これ以上の労働法制改悪を許さず、子育てしやすい社会の実現を目指そう」とあいさつ。

 「少子化の背景を探る―自分らしく働きたい女性たちへ―」と題して講演した神戸女学院大学の石川康宏さんは、古代にまでさかのぼって人口の増減と社会の仕組みの関係を紐解き、日本とヨーロッパの労働条件と子育ての違いを比べながら、労働時間短縮や学費無料などヨーロッパ社会に大いに学び、日本国憲法どおりの社会の実現を目指すことが少子化を食い止める方法と指摘。目に見える取り組みを広げることが必要と強調しました。

 シンポジウムでは、3児の母で小学校教諭の美濃部あけみさん、2児の母で求職中の中川眞由美さん、フリーターの松本明香(さやか)さんが発言。

 美濃部さんは、子どもたちがしんどくなる背景に、長時間労働で親が余裕のない子育てを強いられている現状を報告。子どもが将来像を描けない親の働き方に問題があると述べました。

 中川さんは、仕事と子育ての両立はみんなの願いであり、子どもを保育所に預けて働くために、正規雇用でも融通のきく雇用形態の確立や、保育所を利用しやすくしてほしいなどと発言。

 松本さんは、結婚どころか自分が生きていくことで精一杯の現状を報告した上で、少子化の一つの原因に日本の教育があると述べ、給料を保障して、労働者をゆっくり育てるような働き方が必要ではないかと述べました。

 フロアからは、「夫に家事や育児をしてもらえるよう教育を」「保育所の送り迎えなどを市がサポートするシステムがあるが、手続きが複雑でなかなか利用しにくい」などの発言がありました。

投稿者 jcposaka : 2006年12月10日

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