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府裏金問題 19カ所から約5千万円 外部団体への“祝い金”も 《2面》

2007年01月20日

府裏金問題
19カ所から約5千万円
外部団体への祝い金も
全容解明し府民に説明を

 新たに発覚した府の裏金問題を調査する府議会不適正会計調査特別委員会が昨年12月25日開かれ、府が全庁調査の結果を報告し、各会派の代表が質疑しました。1月22日から3回にわたり部局別に審議が行われることになっています。

 府では97年の調査で総額約13億円の裏金が発覚しました。その一部が保管・使用されていたことが昨年11月の投書で発覚。府は本庁と出先機関を対象に全庁調査するとともに、独立行政法人でも同様の調査が行われました。

 調査報告(昨年12月25日現在)では、府の課など15カ所、独立行政法人4カ所の計19カ所で裏金が判明(概要は別表)。19カ所で計約4870万円の裏金があり、98年4月以降に計約1840万円が使用され、残額は計約3030万円です。

 その中で健康福祉部の医療対策課では、97年の全庁調査が終わった98年度以降も現金と預金約289万円が引き継がれていました。普通預金2口座に入金され、同課名義の通帳は02年12月に旧口座を解約して開設(当時入金額28万6718円)。主査級以上の職員でつくる親睦会とされる「幹部会」の口座(個人名義)には05年度に260万円を8回に分けて入金しています。

 また、食肉団体などを所管する環境農林水産部流通対策室では97年度以降210万円の保管金がありました。98年3月から11月まで「流通対策室幹部会」名義の口座で保管。01年度途中までいったん別の口座で保管した後、使用残額の現金を流通対策室の金庫に保管。主な使途には「新聞・書籍購入」(5万4千円)、「所管団体祝賀会への祝儀」(概算10万円)などが含まれています。

 特別委員会で日本共産党の宮原たけし議員は、府は聞き取りしたというが、同じ部署の職員による調査であり、報告された19カ所以外にはもうないという根拠がないと強調。また今回の調査で判明しなかったのは、それまでに使ってしまったというケースもありうると指摘しました。

 宮原議員は預金通帳の写しを提出するよう求め、「口頭による報告だけでは府民への説明責任は果たせない」と力説。流通対策室の「幹部会」の裏金の使途について、祝儀を出した団体や祝賀会の性格について明らかにするよう求めました。

投稿者 jcposaka : 2007年01月20日

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