大阪から共産党躍進の新しいうねりを 大演説会に1万2000人 《1面》
大阪から共産党躍進の新しいうねりを
共産党大演説会に1万 人
志位委員長 渾身の訴え
「日本共産党とともに憲法を守り、 福祉の心を政治に」 と、 志位和夫委員長を迎えた日本共産党大演説会 (主催・同党大阪府委員会) が5日夜、 大阪市中央区の大阪城ホールで開かれました。 会場を埋めた1万2千人の聴衆は、 国政・地方政治で日本共産党の果たしている役割を明らかにした志位氏の演説に聞き入り、 舞台上に勢揃いした同党議員・候補者とともに、 いっせい地方選・参院選の2大選挙勝利への決意を固め合いました。
志位氏はまず、 柳沢厚生労働大臣が女性は 「子どもを産む機械」 「一人頭で頑張ってもらうしかない」 と発言した問題で、 「女性の人格と尊厳を否定し、 少子化の問題を国家の都合からしか考えない思想」 と厳しく批判。 国会審議を通して問題点を明らかにし、 罷免に追い込むために全力を尽くすと語りました。
日本の政治の争点について志位氏は、 「3つの国政の大問題」 として@貧困、 格差をなくす課題A憲法と平和の問題B政治と金の問題について衆院の代表質問の論戦にも触れて詳しく言及。 「どの問題でも正面から根源を突く追及をしているのは日本共産党だけ。 『たしかな野党』、 日本共産党を伸ばしてこそ、 日本の政治をよくする道が開ける」 と訴えました。
地方政治に話を進めた志位氏は、 大阪府議会、 大阪市議会、 堺市議会のどこでも、 日本共産党以外の自民・公明・民主の 「オール与党」 か、 日本共産党かが争点だと指摘。 第1に、 国の負担増に追い打ちをかける介護保険料・国保料の大幅値上げや国保証取り上げなど、 「オール与党」 の冷酷な政治に審判を下し、 日本共産党を伸ばして、 府政・市政に 「福祉の心」 を取り戻そうと呼び掛けました。
第2に志位氏は、 635億円をかけながら、 実際に大型船が通らない大阪市の 「夢舞大橋」 や、 「水と緑の健康都市」 のアクセス道路の建設で箕面の滝が枯れている問題など、 見通しのない巨大開発の無駄遣いを告発しました。
さらに志位氏は、 日本共産党が旧芦原病院問題や飛鳥会事件などを一貫して追及し、 「解同 (部落解放同盟) タブー」 が崩れようとしているのに対し、 「オール与党」 は不公正・乱脈を温存し、 「解同」 と癒着してきたと指摘。 「日本共産党の躍進で、 不公正な同和行政の完全終結を」 と語りました。
最後に志位氏は昨年来の韓国、 パキスタン、 ベトナム訪問のエピソードを紹介し、 「韓国では植民地支配に反対を貫いた党だということが友好の土台。 日本共産党の歴史と綱領が生きた力を発揮している」 と力説。 「歴史に誇りと確信を、 国政と地方政治で果たしている役割に自信を持って、 2つの選挙戦での連続勝利を、 党の歴史に刻みましょう。 『大阪が変われば日本が変わる』。 この大阪から、 日本共産党躍進の新しいうねりを、 必ず起こしてください」 と演説を結びました。
志位氏の演説に先立って、 いっせい地方選後半戦を代表して吹田市会の玉井きみ子候補、 前半戦からは堺市会 (堺区) の石谷やす子候補、 大阪市会 (福島区) の清水ただし候補、 大阪府会 (大正区) の小谷みすず議員が訴え。 バイオリニストの亀田美佐子さんの激励のあいさつに続き、 参院選を闘う宮本たけし大阪阪選挙区予定候補、 山下よしき比例予定候補が決意表明。 石井いく子、 吉井英勝両衆院議員も駆け付け、 紹介されました (8面に各弁士の演説大要を掲載)。
演説会には在日本大韓民国大阪府地方本部の代表、 東大阪市の長尾淳三市長、 吹田市長候補のいわね良氏、 八尾市長候補の永井きみ子氏が来賓として参加し、 紹介されました。
貝塚市の吉道勇市長、 和泉市の井坂善行市長、 泉大津市の神谷昇市長が祝電を寄せました。
また参加者から175万7805円の募金が寄せられました。
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志位委員長の演説大要は、 18日付本紙に掲載予定です。
投稿者 jcposaka : 2007年02月11日