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過労死促進・家庭破壊・残業代ゼロに WE問題で法律7団体がシンポ 《3面》

2007年02月18日

ホワイトカラー・エグゼンプション
過労死促進 家庭破壊 残業代ゼロに
法律7団体のシンポに700人

  「過労死促進、 家庭破壊、 残業代ゼロ」   こんな悪法=ホワイトカラー・エグゼンプション (WE) の導入を許さず、 人間らしい働き方を取り戻そうと、 連合大阪法曹団、 大阪労働者弁護団、 民主法律協会、 自由法曹団大阪支部など在阪の法律家7団体が共同し、 9日、 大阪市中央区のエルシアターでシンポジウムを開催。 大阪労連や連合大阪などの組合員や弁護士ら690人が参加し、 「法案の提出を真に断念させるまでたたかいましょう」 とのアピールを採択しました。

 主催者あいさつした連合大阪法曹団の蔵重信博代表幹事は、 「通常国会への法案上程は見送られたが、 参院選後の臨時国会で成立をもくろんでいることは明らか」 とし、 廃案へ全力を挙げようと呼び掛け。 情勢報告した労働政策審議会の労働者委員を務める田島恵一・自治労全国一般評議会幹事は、 「厚生労働省はエグゼンプションありきで審議が始まったのが特徴。 法案要綱は作成されており、 参院選後には必ず出てくる。 息の根を止める運動が必要だ」 と強調しました。
 講演した西谷敏・大阪市大教授は、 WE導入の動機が不払い残業の合法化にあること。 自由に労働できると言われるが、 労働量を自由に決められる労働者はいないこと。 年収要件を900万円以上に設定しても、 引き下げられるのは目に見えていることなどを指摘し、 「長時間労働もサービス残業もますます増える。 異常な長時間労働を規制するために、 労基法を改正し、 労働時間の上限を法律で規制することこそ必要」 と述べました。
 職場報告した損害保険会社の労働者は、 「再編合併で人員が削減され、 長時間過密労働に拍車がかかっている。 自分の裁量で働ける仕事はなく、 死ぬまで働けということかの声が出ている」 と報告。 夫を過労死で亡くした遺族は 「私たちのようにつらい思いをする家族をこれ以上増やさないためにも、 導入に断固反対します」 と訴えました。

投稿者 jcposaka : 2007年02月18日

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