いわね市長の誕生で吹田市政の転換必ず 有木茂党吹田・摂津地区委員長にきく
吹田市では政府・財界が旧国鉄の操車場跡地にJR梅田貨物駅を移転させ、さらに千億円規模の開発を市民不在のまますすめようとしています。一方、自公政権のたび重なる増税や社会保障改悪で市民の負担は増えるばかりです。いっせい地方選挙で府議選・市長選・市議選をたたかい、参院選勝利に全力をあげる日本共産党吹田・摂津地区委員会の有木茂委員長に聞きました。
|選挙に当たり、吹田では何が問題になっていますか。
安倍自公政権は、大企業減税と庶民増税をセットで推し進め貧困と格差をいっそう広げようとしています。現状を打開するには、国政と地方政治を変えることが切実になっています。
市民に背を向ける国政と地方政治の問題が象徴的に出ているのが、JR梅田貨物駅移転を含む操車場跡地の開発です。吹田市の年間予算に匹敵する千億円以上の事業規模で国、府、市、JR、関西電力、NTTなどが市民に非公開のまま計画、推進しています。貨物駅が吹田に移転されると一日千台もの大型ディーゼルトラックが市内を走るようになり、公害や交通渋滞・事故の被害が心配されています。
|吹田市政はこの問題にどうかかわっているのですか。
阪口善雄市長はこの計画を推進する立場です。市は開発に伴う道路・施設整備に多額の予算を出費する上、開発による環境破壊に手を貸すことになります。多くの市民が移転反対の声を上げ、移転の是非を決める住民投票運動を起こしました。四万人もの有権者から条例制定の直接請求署名が集まったにもかかわらず、その署名運動の最中に市長は独断で議会にもはからず突然「着工合意」をしてしまいました。
市は一方で、国保料・介護保険料の値上げをはじめ住民に負担増を押しつけ、市民病院の夜間小児救急を廃止するなど市民には冷たい。この市政を支えて予算に賛成しているのが自民、公明、民主、市民ネットの「オール与党」です。
|いっせい地方選の後半戦(四月十五日告示・二十二日投票)で市長選と市議選が同時にありますね。
市長選には、保守や無党派層を含む広範な市民でつくる「市民派市長をつくる会」の、いわね良(まこと)さん(前吹田市職労委員長)が立候補します。@市民のくらしを守るA生活環境を大切にするB市民とともに歩むことを掲げる、いわねさんを、日本共産党は支持し、後援会とともに勝利にむけ全力をあげています。
憲法と地方自治法の本旨である住民こそ主人公の立場で@自治体が住民福祉の役割を果たすAムダな開発を許さず生活密着型の公共事業へB清潔公正な自治体へ、日本共産党の役割と値打ちを発揮して、市民不在の大型開発を止め、くらしを守る市政に変えるため奮闘します。
市議選では、「オール与党」の悪政から市民のくらしを守る日本共産党の議席増が切実です。日本共産党は現有八議席から九議席をめざします。
|自民、公明、民主の「オール与党」の悪政は府政でも同じですね。
関空二期工事などのムダな大型開発や同和事業に年間合わせて二百五十億円も使う一方、老人医療費助成制度の廃止や府立高校授業料値上げ・エアコン代徴収と府民をいじめています。生徒や父母の声を無視して府立吹田高校夜間定時制も廃止されました。
いっせい地方選の前半戦、府議選(三月三十日告示・四月八日投票)は吹田でも、自民、公明、民主の各候補が激しい動きを見せています。「オール与党」の府政にき然とたたかってきた、あべ誠行候補の勝利を必ずかちとりたいと思います。
今、「政治を変えて」の思いと、日本共産党への期待が高まっています。私たちがおこなった住民アンケートの回答が吹田で千百通、摂津で三百三十通も寄せられています。これまでなかった反響です。国保料・介護保険料の引き下げや憲法を守ることなどの願いとともに回答用紙いっぱいに市民の思いが書かれています。「住民の声を聞く政党は共産党だけしかない。共産党は好きではなかったが、がんばってほしい」という声も多くあります。
広範な人々と力を合わせて、政治を変えていきたい。市民の願いを実現するため、いっせい地方選で大いに前進して、参院選を必ず勝利したいと思います。
投稿者 jcposaka : 2007年03月09日