6月の住民税増税やめよ 30歳・年収300万で2倍増
6月の住民税増税やめよ
30歳・年収300万で2倍増、 高齢者では4倍増も
共産党が署名呼び掛け
山下よしき参院比候補も先頭に
日本共産党が7日発表した 「6月からの住民税増税の中止を求める緊急署名」。 これにこたえて、 府内各地でも街頭宣伝・署名活動が取り組まれ、 共感や増税への怒りが広がっています。 「日本共産党の風吹かす近畿キャラバン」 で各府県を駆け巡っている山下よしき参院比例候補も 「緊急署名」 の先頭に立ち、 住民の間に飛び込んで対話を進めています。
多くの世帯で住民税増税
自民・公明政権が決めた住民税の定率減税の全廃で、 サラリーマンや高齢者など多くの世帯で6月から住民税が増税となります。 30歳で年収300万円の場合、 単身・夫婦世帯の負担は2倍に。 年収450万円では単身者で1・9倍、 夫婦世帯で2・1倍に跳ね上がります。
さらに高齢者は年金課税の強化が追い打ちをかけ、 住民税が4倍近くになる場合もあります。
日本共産党の市田忠義書記局長は7日の記者会見で、 安倍首相あての 「6月からの住民税増税の中止を求める緊急署名」 を発表しました。 「働いている勤労者の給与が減少している中、 この大増税が実施されれば、 暮らしも営業もさらに悪化する」 (市田氏) だけに、 各地の署名行動でも住民から大きな反響が寄せられています。
参院憲法調査特別委員会で自民・公明与党が改憲手続き法案を強行採決した11日、 堺市南区の泉北ニュータウンで行動した山下候補。 奥村健二前府議や源中未生子堺市議、 地元党支部の人たちと一緒に住民を訪ね、 憲法問題の訴えとともに、 「緊急署名」 を呼び掛けました。
生活悪化続き高齢者ため息
一戸建てが並ぶ静かな住宅地で、 元民生委員の男性は 「ことしも増税になるんですね。 年金も減っていくばかりだし…」 とため息混じり。 「ある連合町会幹部は 「高齢者がどんどん増え、 1人暮らしも多い。 去年も増税があったが、 町会で集める歳末助け合の額が目減りしてきている」 と住民の生活悪化の一端を訴えました。
府住宅供給公社の団地で、 ある主婦は 「生活は大変だし、 増税は困るが、 国も財政難だから仕方ないのでは」 と疑問を投げかけました。 山下候補が 「財政難の原因は、 関空2期事業などの無駄な公共事業。 問題はお金の使い道を、 暮らしや福祉に変えること。 ここにメスを入れる共産党が国会で増えることが必要です」 と訴えると、 「わかりました。 市民の味方として、 頑張ってください」。
泉北ニュータウン地域の小集会で、 山下候補は6月からの住民税増税の仕組みを説明し、 「収入はカツカツなのに、 負担だけ増えていく。 このままでは、 『生きていくのがいやになる』 という声があふれてしまう」 と強調。 「 『緊急署名』 の取り組みを大運動にしていきましょう」 と呼び掛けました。
小集会に参加した山下和美さん (62) は、 実母 (88) を介護して7年になるといいます。 「母が 『人間、 80歳になったら総理大臣の命令で殺すことにしてほしい』 と言うんです。 私も、 母が介護保険でお世話になっているから、 少々負担が増えても仕方ないと思ってしまうときもある」 と複雑な心境を語りました。
参院選で増税勢力に審判を
山下候補は大きくうなずきながら、 「必死で生きている人たちにそんなつらい思いをさせながら、 大企業や一部の大金持ちを優遇しようというのが今の政治。 暮らしと平和を壊すやり方に待ったをかけることができるのは共産党だけ。 この党が今こそ伸びなければいけないとき。 怒りの声を安倍首相に突きつけ、 参院選で増税勢力に審判を下しましょう」 と力を込めました。
投稿者 jcposaka : 2007年05月19日