豊かな自然なぜ壊す
乱開発の実態見学 驚きとため息
府民要求連絡会がウオッチング
「豊かな自然を破壊して、 どうして 『水と緑の健康都市』 なの」 大阪の北部、 箕面市内で進む乱開発の実情を見る、 「箕面の滝・ 『水と緑の健康都市』 ウォッチングツアー」 の参加者から、 驚きの声とともにため息が漏れました。
ウォッチングは労組や民主団体でつくる府民要求連絡会が、 府政の問題を実際に見て、 自分の言葉で話せるようになろうと続けているもので、 今回で7回目。 35人が参加しました。
一行は、 日本共産党の堀田文一府議、 神田隆生箕面市議の案内で、 前日開通したばかりの箕面トンネルを経由し、 余野川ダム湖底予定地や宅地造成が進む水と緑の健康都市、 トンネル湧水の箕面川と唐子川への放流現場、 沢枯れの状況などを見て回りました。
堀田議員らは箕面トンネル建設で周辺の地下水位が低下し、 川が枯れ、 箕面の滝が細り、 年間3千万円もの税金を投入して、 トンネル湧水をポンプアップし、 箕面川などに流していることや破たんした余野川ダム建設、 750億円もの赤字に府民の税金が投入される水と緑の健康都市の問題点を説明。
こうした無駄な大型開発を暴走させたのが、 第2名神高速道路建設計画を契機にした箕面トンネル建設と水と緑の健康都市開発であり、 その背景として、 ゼネコンと行政の癒着、 自民・民主・公明の強固な開発推進体制があることなどを指摘しました。
トンネル湧水が放流されている箕面市百島の唐子川では、 新たに環境基準の4倍を超えるヒ素が検出され、 川底の石などが黒く変色。 堀田議員は 「府に調査・対策を求めているところ」 と語りました。
参加者は、 ばく大な税金が投入されていることに驚くとともに、 「開発は自然破壊そのもの」 「地球温暖化が進む中で、 逆行そのもの」 などと話していました。
投稿者 jcposaka : 2007年06月15日