場外車券売り場を断念 大阪市福島区・サテライト梅田
住民運動実る
夢膨らむ街に
清水氏トップ当選が決定打
宮本氏らも尽力
羽柴興産 (北九州市) が大阪市福島区内に計画していた競輪場外車券売場・サテライト梅田の開設を断念したことが分かりました。 日本共産党の清水ただし市議が5月28日に、 近畿経済産業局に確認したもの。 断念の理由は 「諸般の事情により」 としていますが、 住民や商店主らの粘り強い反対運動とともに、 清水市議が反対運動の先頭に立ち、 春のいっせい地方選挙の重点公約の1つとして 「開設反対」 を掲げ、 トップ当選を果たす中で、 開設断念に追い込んだものです。
開設が計画されていたのはJR大阪駅と環状線福島駅の中間で、 ビルの中腹を阪神高速道路が貫くゲートタワービル。 羽柴興産は05年2月に同ビルと賃貸契約を結び、 同年10月開設を目指しましたが、 地元町会を中心に反対連絡協議会が結成されるなど運動が広がり、 同年5月には8千人の反対陳情署名が大阪市議会に提出され、 全会一致で趣旨採択されました。
その後、 羽柴興産は、 場外車券売場開設で街が活性化し、 交付金も地元に下りるなどと、 地元議員や有力者に働きかけ、 巻き返しに出、 06年6月には6つの商店街が条件付きで設置を同意。 これに対し反対連絡協議会は7月から再度反対署名活動を開始。 「サテライト梅田に反対する商店主の会」 も発足し、 反対運動が北区側に広がる中で、 署名数は2万3千筆に達しました。
この運動の中で、 清水市議 (当時は候補者) は神奈川県横浜、 滋賀県大津、 大阪市の日本橋、 梅田など各地のギャンブル場を視察・調査。 ギャンブル場周辺にはサラ金やヤミ金など貸金業が集まり、 環境や風紀が乱れるなど、 街の活性化にはつながらないことを明らかにし、 住民運動を激励。 同党の山下よしき参院比例候補や宮本たけし大阪選挙区候補も住民の声を聞き、 政府交渉に同席するなど、 運動を援助しました。
商店主の会代表で飲食店を経営する高橋順次さんは 「4年前から店を始めました。 福島は大好きなまち。 頑張っただけ成果も出ます。 若い商売人も多く、 おしゃれな店も増え、 安い、 おいしい、 安心と女性客の流れも呼んでいます。 場外車券売場開設は夢をつぶすようなもの。 住民運動は初めてですが、 頑張ったら実現するものだと実感したし、 清水さんや宮本さんを通じて、 政治の身近さを痛感しました」 と喜びを語っています。
清水議員も 「初議会の報告も兼ねて、 サテライト梅田断念も市民に知らせ、 住みよい福島区実現へ、 引き続き頑張りたい」 と話しています。
投稿者 jcposaka : 2007年06月15日