府民の願いまっすぐ国会へ 宮本たけし奮戦記B
憲法守る議席
「なんとしても、 大阪から 『憲法9条守れ』 という議席を押し上げてください」 日本共産党の宮本たけし参院大阪選挙区候補のこんな訴えが、 今各地で大きな反響を呼んでいます。 改憲手続き法を5月に強行成立させ、 安倍首相が 「憲法問題を争点にする」 と公言する参院選。 今、 参院大阪選挙区では改憲派の自民、 公明、 民主が議席を独占しています。 その中で宮本候補は、 参院議員時代には憲法調査会の委員として 「憲法守れ」 の論陣を堂々と展開。 その論戦と活動が今、 光を放っています。
憲法守れの声、共産党に
元判事も納得・感銘
豊中でつどい
6日夜、 豊中市内で日本共産党豊中地区委員会が開いた 「宮本たけし前参院議員と憲法、 日本共産党を語り合うつどい」。 市民ら約300人が参加しました。
宮本候補は、 改憲の歴史的な背景、 日本の侵略戦争を 「正しい戦争」 とする 「靖国」 派が中心になった安倍政権の危険な本質、 憲法9条を守る日本共産党の立場など1時間にわたり縦横に講演。 こんな感想が寄せられています。
「今までで一番分かりやすく、 心の奥まで届きました。 感動で涙が出そうでした」
「こういう流れの中で、 憲法改正の動きが出てきたのかと納得いきました。 憲法9条を授業の中で暗記した世代としては、 これだけは守りたいと思います」
「力強い迫力で満場を圧倒された気迫に敬意を表します…大阪選挙区の良心を示されますことを願います」
宮本候補は講演の中で、 最近対談した経済同友会終身幹事の品川正治さんの発言や行動を紹介しました。
宮本さんは品川さんの著書の文章を引用しながら、 「憲法9条を守る闘いは頑張れば勝てる。 改憲を食い止めるだけでなく、 アメリカは先制戦略のような横暴はできなくなる。 世界が大きく変わり、 日本は本当にアジアで信頼され、 平和憲法を持った世界に誇れる国に変わる。 その緒戦が参院選です」 と力説しました。
「靖国」派抱え
宮本候補は 「自民、 公明は改憲で躍起になり、 民主党も実は党内に 『靖国』 派を抱え、 改憲では自民党と違いがない。 これでは 『憲法9条守れ』 という大阪の皆さんの声は国会に届かない。 参院選は改憲の発議にかかわる議員を選ぶ選挙。 なんとしても日本共産党の私を押し上げてください」 と力強く呼び掛けました。
「つどい」 には 『少年裁判官ノオト』 (日本評論社) の著者で、 元判事の井垣康弘弁護士も参加し、 フロアから発言。 「ここまでしっかり憲法を読み解き、 自分の言葉で語る宮本さんの話に感銘を受けました。 憲法9条を守ることの意味が心の底から納得できました。 私も皆さんも、 自分の手の届く範囲で、 憲法9条を語り、 運動を広げましょう」 と語りました。
「人類進むべき方向示す」
参院憲法調査で奮闘
小泉首相(当時)を厳しく追及
宮本候補は01年8月から04年1月まで参院憲法調査会の委員として活動。 その間10回の調査会や公聴会に出席し、 9条はもちろん、 地方自治や基本的人権など憲法の主要な条項について、 意見表明や公述人への質問を行いました。
03年7月の調査会で宮本候補は、 法規として歴史上初めて戦争を制限・禁止したフランスの1791年憲法以来の国際法や平和思想の歩みを振り返りながら、 「日本国憲法に示された平和主義の持つ世界史的な意義は明瞭」 と強調。 憲法9条は 「戦争の違法化を目指す長年の諸国民の闘いを受け継いで、 21世紀の人類社会の進むべき方向を先駆的に指し示すもの」 と力説しました。
また04年2月の参院イラク・テロ特別委員会の総括質疑で小泉前首相と対決。 当時、 ブッシュ政権の調査団が 「開戦時に大量破壊兵器が存在したことを示す証拠はなかった」 とアメリカ議会で証言し、 イラク戦争の前提が大きく崩れ始めていました。
イラクが大量破壊兵器を保有していると断定したのはなぜかと宮本候補が追及したのに対し、 小泉前首相は 「過去にさかのぼった判断はできず、 分からない」 「軍事行動の正しさは歴史が証明するだろう」 などと答弁。
宮本候補は 「当のアメリカでもイギリスでも検証が必要だとしているのに、 あまりにも無責任な態度」 と述べ、 アメリカ言いなりの自民党政治を真正面から批判しました。
改憲狙う自公民
日本の侵略戦争を 「正しい戦争だった」 とする 「靖国」 派が安倍政権の中枢を占め、 改憲の動きを強めています。 参院大阪選挙区は現在、 自民党と、 「加憲」 の名で9条改悪を狙う公明、 「靖国」 派を党内に抱える民主が議席を独占しています。
「靖国」 派の日本会議と連携する国会議員懇談会には大阪選出の国会議員が参加し、 谷川秀善参院議員も名前を連ねています (05年)。
谷川議員は参院憲法調査会に所属 (00年1月〜01年1月、01年9月〜03年11月)。 参院選に向けた公約で 「新憲法を制定し主張する外交を進めます」 と公言。 日本会議大阪のシンポジウムなどで 「解釈改憲ではなく集団的自衛権の保有と行使を明記する」 などと主張しています。
投稿者 jcposaka : 2007年06月15日