ハンナン裁判が結審
2007年10月12日
判決は12月27日 原告代表が意見陳述
市所有地をめぐって、牛肉偽装事件で逮捕・起訴された「ハンナン」元会長の浅田満被告の関連企業と羽曳野市との間で交わされた不法・不当な賃貸契約などについて、契約の取り消しと損害賠償を求めた住民訴訟の第十九回口頭弁論が十一日、大阪地方裁判所(廣谷章雄裁判長)で開かれ結審しました。原告団ら約六十人が傍聴しました。判決は十二月二十七日に行われる予定です。
裁判では、@三千坪に及ぶ浅田被告の豪邸内の敷地一千坪を、市財産区の所有地だったにもかかわらず管理者だった福谷剛蔵・羽曳野市長(当時)が一九九九年一月から月一万円という超安値で賃貸していたA同敷地内の市所有地であった一部を、九九年九月に約三分の一の面積しかないハンナン系企業「日本マトラス」所有地と「等価交換」した─の是非が問われました。 住民らによる原告団は二〇〇五年二月の第一回口頭弁論以来、二つの契約が無効であり、これらの契約で市が被った損害賠償を浅田被告と福谷前市長に対し請求するよう北川嗣雄・現市長に求めてきました。被告側は、つじつま合わせに終始し主張は二転三転。裁判を通して被告らの不法行為が立証されてきました。 この日の口頭弁論では、「ハンナン言いなり市政を許さない会」代表で原告団長でもある杉山彬弁護士が意見陳述し、浅田被告と福谷前市長の癒着による異常な市政運営の実態を訴えました。 閉廷後、原告団は報告集会を開き、「実態が明らかになったのは大きな成果」「市政を監視し、歴史の歯車の逆転を許さずがんばろう」などと語り合いました。投稿者 jcposaka : 2007年10月12日