増税ノーの声全戸訪問で 消費税をなくす八尾の会
対話を地図に記入して
自民・公明両党は 「2008年度税制改正大綱」 で、 研究開発減税の拡充や減価償却制度の 「見直し」 で、 さらなる大企業優遇税制を進めようとしています。 その一方で、 09年度にも社会保障の 「主要な財源」 とする消費税の増税が狙われる中、 「消費税増税反対」 の声を地域の多数派にしようと 「消費税をなくす八尾の会」 が地道な活動を続けています。
ドアをノックして 「おっちゃん!今いい?」 「なんや?署名か?」
北山美恵子さん (61) は近所の顔なじみを次々と訪問していきます。 集めるのは 「消費税の大増税に反対する請願」 署名。 平日の日中で留守宅の多い中、 「27年も住んでると、 自転車見たら家に居るか分かんねん」。
12月12日、 八尾市南本町9丁目に集まった 「消費税をなくす八尾の会」 のメンバーは7人。 ハンドマイクで訴えながら、 辻々の家を軒並み訪問していきます。
「あんたら共産党か」 と聞かれ、 「共産党の人もいますが、 個人加盟の団体で、 いろんな人がいますよ」 と返事。 「共産党、 頑張ってや」 と言われたこともあります。
同会の行動は、 これまで大型スーパー前など人通りの多い場所での宣伝が主でした。 この日のように、 各家を訪問して回るのは初めて。 対話での反応は町会地図に記入します。
全戸訪問のきっかけを作ったのは梶本鋼一さん (69)。 3年前から町会地図を参考にして用和・長池両小学校区を中心に回り、 2千筆近い署名を集めてきました。 訪問先でお茶を出されたことも。 この活動に刺激を受けた会の仲間が、 「自分たちが住んでいる地域でもやろう」 と、 毎月の宣伝・署名行動を企画しました。
昨年11月に開催された大阪の消費税をなくす会総会でメンバーらは、 「消費税は、 社会保障財源を担うべき財界・大企業の負担を減らし、 アメリカのための軍事費を賄う税金」 だと学習。 「後期高齢者医療制度や教育問題など、 幅広い訴え方ができます」 と 「八尾の会」 代表の岡野登美子さん。
同じく代表を務める野村忠憲さん (68) はハンドマイクで、 軍事費の無駄遣いや大企業優遇税制の異常さを訴え。 「輸出でぼろもうけしているトヨタ自動車は、 輸出戻し税で還付を受け、 税務署に1円も消費税を納めていません。 こんな事実を国民は知らされていません。 私たちが訴えていかなければ」 と話します。
投稿者 jcposaka : 2007年12月28日