大阪府知事選挙の結果について
二〇〇八年一月二十八日 日本共産党大阪府常任委員会
一月二十七日に投・開票がおこなわれた大阪府知事選挙で、「明るい会」と日本共産党が推薦した梅田章二候補は、前回得票を一万三千三九六票上回る五十一万八千五六三票(得票率一五・二八%)を獲得し健闘しましたが、残念ながら当選には及びませんでした。
先頭にたたれた梅田章二さんに、心から敬意を表します。梅田さんに支持を寄せていただいた有権者のみなさん、寒風のなかを奮闘された「明るい会」のみなさん、後援会員、支持者、党員のみなさんに、心から感謝します。
今回の大阪府知事選挙は、「オール与党」府政がゆきづまり、太田知事が「政治とカネ」の問題で再出馬を断念するもとでたたかわれました。大阪府政の二つの転換、「大企業いいなりの府政か、暮らし・中小企業応援の府政か」「開発・借金づけの府政か、ムダ・不正ゼロの府政か」が、重大な争点となりました。
梅田章二候補に寄せられた一票一票は、府民の暮らしを守り、大阪府政を立て直す、真剣な願いを込めた価値あるものです。府民の声をもとに作成された、緊急プランとマニフェストは、梅田候補の訴えとともに多くの有権者と響き合い、共感と支持を広げる大きな力となりました。これは、「明るい会」、労組・民主団体、日本共産党・後援会による日常活動の努力、草の根のたたかいと重なるものであり、大阪府政の真の改革をめざす、新しい流れを強めるうえで大きな意味をもつものです。
「オール与党」側の二人の候補からは、府民生活に心を寄せる思い、府政の打開策をしめす真剣な言葉はありませんでした。すすめようという政治の中身は、これまでの「オール与党」府政の継承であるにもかかわらず、あたかも府政の大転換をはかるかのように語りました。橋下氏に投票した有権者の多くは、現府政に不満をもち、その変革をもとめる人びとです。橋下氏が「オール与党」にくみしていくならば、府民との間に深刻な矛盾を引き起こすことになるでしょう。
解散・総選挙ぶくみの情勢のもとで、各政党が前面に出ての知事選挙となりました。自民・公明の両党は、参議院選挙での「自公政治ノー」の審判を受けて、党本部の推薦を見送り、政党としてのまともなたたかいを避けました。橋下氏の当選によっても、自民・公明政治への批判の流れは変わりません。熊谷氏も、民主党の参院選得票から大幅に後退しており、自民、公明、民主とも、政党としての衰退ぶりをしめす結果となり、「二大政党づくり」を乗り越えていく流れが出ています。
日本共産党は、「明るい会」に結集する諸団体と力を合わせ、政党としての役割を果たすために全力をつくしました。梅田候補が獲得した得票は、日本共産党の参院選比例代表得票の一一二・三%であり、新しい政治を切り開く力をもつものです。日本共産党は、梅田候補の公約の実現に向け、大阪府会議員団を先頭に、諸団体とともに力をつくし、ただちに総選挙に向けて総力をあげていきます。今回の選挙戦でも、党の自力を高めつつある西淀川区、此花区、大正区で二割台の得票率となりました。国政選挙に勝てる党建設を力強く前進させていく決意です。
投稿者 jcposaka : 2008年01月29日