府知事選 梅田さん健闘
投票率48・95%
当選は橋下氏
任期満了に伴う大阪府知事選挙が1月27日投開票され、 日本共産党推薦で 「明るい民主大阪府政をつくる会 (明るい会)」 の弁護士、 梅田章二氏 (57) =新=は、 51万8563票 (得票率15・28%) を獲得し、 前回04年知事選での得票を1万3396票上回る健闘をしましたが、 及びませんでした。 当選は、 自民党府連推薦、 公明党府本部支持のタレントで弁護士の橋下徹氏 (38) =新=。 民主党などが推薦する元阪大大学院教授の熊谷貞俊氏 (63) =新=は敗れました。 投票率は48・95%で、 過去最低だった前回を8・46ポイント上回りました。
「2つの転換」問われた選挙
今回の知事選は、 「オール与党」 府政が行き詰まり、 3選出馬に意欲を目指していた太田房江知事が、 高額の講師謝礼を受け取るなど 「政治とカネ」 の問題で立候補断念に追い込まれる中でたたかわれました。
太田府政を支えてきた 「オール与党」 勢力が自公と民主に分裂し、 「大企業言いなりの府政か、 暮らし・中小企業応援の府政か」 「開発・借金漬けの府政か、 無駄・不正ゼロの府政か」 府政の2つの転換が問われました。
昨年9月に出馬表明した梅田候補は、 2万3千を超える府民アンケートに寄せられた府民の切実な願いを基に、 高すぎる国保料の引き下げや子どもの医療費助成制度の就学前までの拡充をはじめ 「7つの緊急200億円プラン」 を公約。 無駄な巨大開発の見直しや同和行政の終結などで財源を生み出すなど、 「府民が主人公」 の府政への転換を訴えました。
政権与党の自公両党は党本部が 「橋下推薦」 を見送り、 橋下氏のタレントとしての 「知名度」 を前面に押し出す一方、 屋内演説会や水面下などでは自公議員らが陣営を引き締めました。 熊谷氏は小沢代表ら民主党の幹部を相次いで投入。 「税金を湯水のごとく無駄遣いしている」 (橋下氏)、 「大阪をほっとかれん」 (熊谷氏) などと叫びながら、 府政を行き詰まらせた 「オール与党」 の責任には一切触れず、 パフォーマンスやイメージ選挙に終始しました。
選挙の大勢が判明した27日午後9時過ぎ、 大阪市北区の選挙事務所に到着した梅田氏は、 集まった支持者らを前にあいさつ。
府民の声生かされる府政を
寄せられた支持に感謝するとともに、 「全国的にも貧困と格差の激しい大阪で、 府民の暮らしをなんとかしなければとたたかってきた。 政策は、 声が届いたところでは、 大きな手応えがあった。 この府民の声は新しい府政に生かされるべきもの」 と強調しました。
選挙結果を受けて 「明るい会」 が27日に、 日本共産党府常任委員会が28日に、 それぞれ声明を発表しました 。
投稿者 jcposaka : 2008年02月01日