大阪はこんな知事でよいのか 大阪平和委員会会長・橋本 敦
2008年02月07日
米艦載機の移転の是非を問い、 きっぱり反対の意思を表明した岩国市民の住民投票は、 今日の日米軍事戦略体制の強化に反対し、 何よりも平和と住民の利益を守るたたかいの画期的な勝利でした。
この市民のたたかいを敵視する自民党政府に迎合し、 橋下徹氏が 「国の防衛政策に対しては地方自治体は異議を差し挟むべきではない。 岩国市の住民投票は憲法上間違いである」 と述べたことに対し、 わが国の優れた憲法学者が批判しているのは当然です。
わが国の憲法で、 明確に主権者たる国民・市民が、 自らの暮らしと平和の要求にかかわる具体的な問題となっている国の政策に対し、 正当な条例上の手続きに基づき、 意見を明らかにすることは、 主権在民を原則とする民主憲法上、 あまりにも当然のことではありませんか。
ところが橋下氏は 「学者なんかに生の憲法がわかるか」 「机の上だけの憲法論しか知らない学者が国を滅ぼす」 とまで極論して非難するとは、 何たることでしょう。 なんという傲慢不遜、 これが国民・市民の声に謙虚であるべき知事たる者の態度なのかと、 あきれるではありませんか。
なるほど、 かつて日本の核武装を肯定する発言をした橋下氏だけのことはあります。 平和憲法9条が輝く大阪を目指した梅田章二さんとは天と地の違い。 こんな人物が大阪の知事でよいのだろうかと、 あらためて痛切な思いにたたずむのは、 私一人だけではないでしょう。
投稿者 jcposaka : 2008年02月07日