府民のみなさん。日本共産党です。この場をお借りして、後期高齢者医療制度を中止し、廃止を求める請願署名をおこなっています。どうぞご協力をお願い致します。
　今日から後期高齢者医療制度がスタートしました。七十五歳以上の高齢者を強制加入させる、世界でも例がない高齢者差別の制度です。制度の中身が知られるにつれ、全国で怒りが噴出しています。日本共産党は、たとえ実施されても、撤回を求めて全力をあげる決意です。後期高齢者医療制度は、自民、公明両党が強行した医療改悪法で導入が決まったものです。こんなお年寄りいじめの政党に次の総選挙では、厳しい審判を下そうではありませんか。
　みなさん。この制度がはじまると、高い保険料が年金から天引きされます。四月十五日に振り込まれる、二月、三月分の年金から、二カ月分の保険料が引かれます。これに便乗して、六十五歳から七十四歳の国保料も、年金からの天引きが始まります。消えた年金で、まともに年金を払いもしないのに、取る方だけは天引きで否応なしに取り立てるひどいやり方です。しかも、保険料は二年ごとに改定し、高齢者の人口や医療費が増えるにともなって値上げする仕組みです。
　さらにひどいのは、医療内容に差別を持ち込むことです。制度を導入する狙いは、高齢者にかかる医療費を削減することにあります。厚労省は、二〇一五年に二兆円、二五年に五兆円の医療費削減を見込んでいます。いま七十五歳以上の人だけでなく、「団塊の世代」も狙いうちにしたものです。七十五歳以上だけを区別した医療の値段制度を導入し、「いずれ死を迎える」などと、とんでもないことをいって、お年寄りを差別し、“安上がりで手抜き”の医療に変えようとしているのです。
　こんな制度ですから、いま、役所には抗議が殺到しています。参院予算委で日本共産党の小池晃議員が「高齢者のみなさんが、この国に生まれてよかったと思えないような政治に未来はない」と政府を追及しました。テレビ中継を見た高齢者からは、「お国のためと一生懸命やってきた。口先だけでもご苦労さまと言ってほしいのに七十五歳を過ぎたらこれでは、国から煮え湯を飲まされるようだ」「こんな仕打ちを受けようとは何ということでしょう。必死で働き生きてきたことが、いったい何だったのかと絶望感に襲われる」など、怒りと激励の声が寄せられています。
　野党四党が国会に廃止法案を提出し、制度に反対する署名は党派の違いを超えて広がっています。中止・撤回などを求める意見書や決議をあげた地方議会は五百三十以上に達しています。こうした世論とたたかいをさらに強めて、一日も早く撤回させようではありませんか。
　府民のみなさんのご支援・ご協力と、この機会に日本共産党の「しんぶん赤旗」のご購読を心からお願いしまして、街頭からの訴えを終わらせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

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