9条の理念世界に 9条世界会議in関西 舞洲アリーナ 8千人の熱気あふれ
9条世界会議関西が6日、 大阪市此花区の舞洲アリーナで開催され、 8千人が参加。 ラジオタレントの小山乃里子さんと精神科医の香山リカさんとの対談や国内外の多くのゲストの発言などが行われ、 9条守れの熱気にあふれました (8面に写真特集)。
午前中は 「アジアの中の9条」 「世界の貧困・紛争・環境と9条」 の2つのワークショップが行われ、 コリアピースネットワークのイ・ジュンキさん (韓国) や東呉大学哲学科准教授のチェン・ジョーファさん (台湾)、 社会的責任を求める医師の会のポール・サオケさん (ケニア)、 ダカール大学教授のエル・ハジ・ムボッチさん、 弁護士の武村二三夫さんが講演。 政治を変える運動とともに、 市民的なネットワークづくりで9条のメッセージを世界に広げていく方法などが紹介されました。
小山さんの司会で進行したメーンステージでは、 大学生や海外からの留学生などのリレートークに続いて、 3人の海外ゲストがスピーチ。
海外ゲストも9条を絶賛
元GHQ (連合軍総司令部) 憲法起草者のベアテ・シロタ・ゴードンさんは、 憲法草案作成時に多くの国の憲法を研究した様子を紹介。 IADL (国際民主法律家協会) 会長のジテンドラ・シャーマさんは、 憲法9条は 「これ以上ないほど明確に戦争放棄をうたっている」 と指摘し、 「平和を願うあらゆる人々が、 自分たちの憲法にも同じような条項を持ちたいと考えている」 と話しました。
「アメリカにこそ9条が必要」 と話した元陸軍大佐・外交官のメアリー・アン・ライトさんは、 「日本は9条を変えず、 そのメッセージで世界に平和をもたらしてください」 と訴えました。
対談で香山さんは、 「格差の拡大などの日本社会の病気に対し、 憲法を変えるという誤った薬を処方しようとしている」 と話し、 小山さんは 「(憲法に対して) いろいろな考え方の人が、 話し合いを通じて意見を交換することが必要」 と話しました。
9条世界会議・関西共同代表の木戸衛一さんは閉会あいさつで、 「改憲勢力と格差の拡大が結びついていると、 多くの人が気づき始めています。 生活の中で多くの人にきょうのことを話してください」と呼び掛けました。
投稿者 jcposaka : 2008年05月08日