7月27日投票の河内長野市長選 大型公共事業をやめよ 弱者守るだばなか候補 「暮らし守って財政再建」へ意欲

7月20日告示、 27日投票で河内長野市長選挙が行われます。 無所属で立候補を表明した元日本共産党市議のだばなか光候補を支援する 「河内長野民主市政をつくる会」 が行った市民アンケートで、 約1800寄せられた回答のうち、 暮らしが 「苦しくなった」 と答えた人が7割を超えています。
市の財政は現在、 地方交付金の削減や市税収入の減少などにより、 歳出が歳入を上回っている状態です。 市の人口は子育て世代を中心に00年以降減少し続け、 税収減に拍車をかけています。
市民サービスはこの間、 市の行財政改革 「集中改革プラン」 によって約21億円の削減が行われました。 災害見舞金や障害者福祉金が全廃され、 スポーツ施設使用量、 下水道料金や値上げされました。
さらに今年度から、 「第2に財政健全化プログラム案」 (08年〜13年) が実施されました。 水道料金の8%値上げなどを含むこれらの提案や予算は、 日本共産党を除くすべての議員が賛成し可決されました。 そして小学校の統廃合、 公立幼稚園廃止や公立保育所の民営化、 障害者タクシー助成廃止、 私立幼稚在園児保護者給付金の廃止など、 こんどは市民サービスを15億6千万円削減しようとしています。
ふるさと農道に108億円
一方、 同市では、 太子町から千早口までを結ぶグリーンロードを延長する形で 「ふるさと農道」 を整備中です。 この道路は全長5・5キロで、 同市清水から日野を結ぶ予定です。 現在は府道加賀田片添線まで工事が進められており、 「緑が豊か」 と言われる河内長野の山を切り開きながら、 幅10メートルの道路に歩道と、 環境保全のためとする幅1メートルの 「植樹帯」 を設けています。
事業主体は大阪府で、 周囲に田畑がほとんどなく、 「広域営農団地整備事業 (アクセス機能強化農道型)」 として、 国庫から事業費の50%の補助を受けて進められています。
ところが、 用地買収の長期化などで、 当初80億円とされていた総費用は昨年12月に108億円へと変更されました。 市はそのうち25億円を負担します。
議会でこの問題を追及してきた日本共産党の宮本哲市議は、 「市負担分のほとんどが市債で賄われ、 一部、 交付金で返済される予定です。 しかしこのようなやり方は、 交付金の削減により各地の自治体の財政を圧迫させてきた要因になるもので、 大変危険なやり方です。 いまからでも計画を見直すべき」 と話しています。
市政のリーダーに適任
こうした中で行われる市長選挙で、 だばなか氏は、 「ふるさと農道」 などの大型公共事業を現状に見合った規模に見直しすることなどで、 市民の暮らしを守りながらの財政立て直しもできると訴えています。
市会議員を9期36年務めた同候補には、 「少子化対策、 福祉、 教育、 (千早赤阪村との) 合併問題、 財政難など情熱と行動力で解決してくれると思います」 「弱者を守ってくれる市政のリーダーとして、 だばなか光さんは適任」 など、 期待の声が数多く寄せられています。
選挙戦ではだばなか氏のほか、 不動産管理会社社長、 市議会副議長、 元私立高校教諭、 元富田林市立中学校教諭が立候補を表明。 だばなか氏を推薦する日本共産党を除くと、 市議会各党の動きはいまだ定まっておらず、 各候補者も市政転換を唱えてはいるものの、 具体的にどう変えるのかは明らかにしていません。

投稿者 jcposaka : 2008年06月19日
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