後期高齢者医療立場超え廃止へ 地方議員 老人会が行動 野党4党の廃止法案成立に全力
4月から始まった後期高齢者医療制度は 「うば捨て山よりひどい」 と国民的批判が高まり、 野党4党が国会提出した廃止法案は参議院で審議が始まっています。 大阪でも、 府内13議会が見直しを求める意見書を採択。 実施後に集められた制度中止・撤回を求める署名は、 6万6825人分 (5月26日現在) に。 枚方市では老人会主催で相次いで学習会が開催され、 東大阪市では超党派の議員が宣伝に取り組みました。
東大阪市石切参道
超党派議員有志が訴え
「野党4党提出の後期高齢者医療制度廃止法案を必ず成立させましょう」―東大阪市西石切の石切神社参道付近で1日、 東大阪市議会の超党派議員有志が制度廃止を訴えるリレートークに取り組みました。
お年寄りから期待の声
「石切さん」 の愛称で親しまれる同神社。 月参りに当たるこの日、 神社に向かう参道はお年寄りの姿でいっぱい。 足を止めてビラを受け取る人も多く、 「頑張って」 の声援も掛かります。
街頭宣伝には日本共産党の浜正幸、 内海公仁、 秋月秀夫、 嶋倉久美子、 塩田清人、 上原賢作、 三輪秀一、 浅野耕世の各市議、 民主党の寺田広昭市議、 新社会党の松平要市議が参加。 「75歳を超えたからとお年寄りからお金を取った上に医療を奪ううば捨て山よりひどい制度」 (内海市議)、 「大企業のぼろもうけを社会保障に回せば負担を増やす必要はない。 悪法は廃止にするしかない」 (松平市議)、 「お年寄りだけでなく現役世代にも果てしない負担を課し国民生活を追い詰める悪法です。 小手先だけの軽減では問題解決になりません」 (寺田市議) などと訴えました。
日本共産党の朽原亮府議も駆け付けて 「市民がスクラムを組み、 お年寄りいじめの制度を廃止に」 と訴えました。
枚方市
7老人会が学習会
枚方市では市内7老人会と年金者組合枚方支部の呼び掛けで、 後期高齢者医療制度の学習会が5月30日、 御殿山生涯学習美術センターで開かれ、 70人が参加しました。
市の説明では問題点不明
後期高齢者医療制度について、 市の説明では制度の仕組みの話はあっても問題点は聞けないからと、 同市鳥立原京阪老人会の森江幸次郎会長が地域の14老人会長を訪問して話し合う中、 今回の学習会が取り組まれることになりました。
学習会では、 日本共産党の広瀬ひとみ枚方市議・前後期高齢者医療広域連合議会前議員が講演。 広瀬議員は、 現役で働いていようと年齢により強制加入させられること。 2年ごとに際限なく上がっていく保険料と、 それが年金天引きされることで高齢者の生活を圧迫すること。 受けられる医療の中身が大きく変わってしまう可能性があることなどを述べ、 「お年寄りの医療内容を良くするためなら、 新しい保険制度など必要ないはず。 この制度は国の社会保障費を減らすために作られた」と指摘。 「この制度は廃止しなければ、 医療差別はどんどん広がっていきます」 と述べました。
参加者からは、 「今度の選挙は自民党には入れませんわ」 「政府・自民党のやり方を、 国民は応援してきた。 しかし今、 非常に憤慨しておる」 「政府の言う 『改革』 の中身が分からないまま、 国民は従っている」 などの発言が相次ぎました。
投稿者 jcposaka : 2008年06月06日