スポット参考例(例) 大阪府政問題(「維新プログラム」案は見直しを)〔訂正版〕
2008年6月16日 日本共産党大阪府委員会宣伝部
ご通行中のみなさん、日本共産党でございます。
橋下(はしもと)知事が、「大阪維新」プログラム案を7月に開かれる府議会で決定すると発表しました。橋下知事は、「財政再建のため府民のみなさんに我慢してもらう」といい、私学助成やこどもや障害者の医療費補助、文化対策費用をばっさりと切り捨てています。本当にこんなやり方が正しいのでしょうか。みなさんとご一緒に考えていきたいと思います。
橋下知事がすすめている「財政改革」案に対しては、PTA協議会はじめ236団体・個人が「35人学級を守ってほしい」などの署名運動をおこない、吉永小百合さん、アイススケートの高橋大輔選手、ピアニストのブーニンさんなど各界の著名人も学術文化やスポーツ施設を守るよう求めるなど、本当にたくさんの人たちが要請や提言をしています。
こうした世論と運動で、橋下知事が初めに計画していた35人学級の廃止や救急救命センターの補助金削減、弥生文化博物館の廃止が見直され、継続されることになりました。
しかし橋下知事は、高校生たちが必死に要請していた私学助成は大幅に削減。このため、年収288万円から540万円の世帯では6〜7万円の授業料負担が増えることになりました。乳幼児医療費や母子家庭・父子家庭、障害者のみなさんの医療費助成も来年度に削減することにしています。青少年の文化や交流の場として実績のあった青少年会館は廃止のうえ土地を売却、大阪の笑いの文化の発信地となっている「ワッハ上方」も移転縮小されることになっています。
みなさん、こうして教育や福祉、文化を「聖域はない」と大幅にカットする一方で、手をつけない「聖域あつかい」されている事業があるのをご存じでしょうか。計画通りすすんでも、750億円もの赤字が決まっている、箕面の山間部の箕面森町(みのおしんまち)事業や、ムダな安威川ダムなど、財界が期待している大型開発事業はすべて実施するとしています。橋下知事は、役割が終わった同和事業もまだ継続するとしています。
みなさん、財政が厳しいというのなら、まっさきにムダな開発事業を削るべきではありませんか。こうした税金のムダ使いを削れば、千億円程度の財源を作り出すこともできます。
いまの5兆円という大変な借金の原因は、福祉をやり過ぎたからでも府民のせいでもありません。ひとつは、国が地方自治体に必要な財源を出さないからです。もうひとつは、歴代の自民・公明・オール与党府政が、財界の言い分を一番に聞いて「福祉よりも大型開発優先」で税金の浪費をつづけ、乱脈な同和行政を続けてきたからです。こうした間違った府政を繰り返させないことが大切です。
橋下知事の「大阪維新」プログラム案は、大型開発は聖域にして、暮らしの応援や教育・文化をばっさりと切り捨てる内容です。「貧困と格差の広がり」や後期高齢者医療制度など、府民の暮らしが大変なときです。だからこそ税金のムダ使いを削って、福祉や教育を守ってほしいというのが、橋下知事への府民の本当の期待ではないでしょうか。毎日新聞の世論調査でも、「福祉・医療・教育」が削られるのが「不安」と答えた方が84%にものぼっています。この立場に立てば、「維新プログラム」は府民の意見や、専門家の意見を聞いて再検討すべきではないでしょうか。
私学助成切り捨てゆるさず、府民の切実な声をしっかり聞いて「維新案」見直せという声を、みなさんご一緒にあげていきましょう。日本共産党は、府民のくらしや福祉、教育まもるため、みなさんとともに全力をあげてがんばります。ご清聴ありがとうございました。(1472文字)
投稿者 jcposaka : 2008年06月18日