働き方だって変えられる 若者と一緒に党支部が活動 堺市北区の取り組みから
若者の貧困と 「使い捨て」 を許さない 労働者派遣法の抜本改正を ―10月5日東京・明治公園で 「全国青年大集会2008」 が開かれるのを前に、 堺市北区で21日、 「若者の雇用を考えるつどい」 が開かれ、 65人が参加しました。 日本共産党北区委員会と民青同盟などでつくる実行委員会の主催。
つどいではパネリストの若者2人が労働現場の実態を発言。 介護福祉士の男性は、 以前勤めていたデイサービスでの長時間労働など低賃金で過酷な働き方が蔓延する福祉職場の実態を指摘。 「政府の社会保障費削減で福祉現場どこも大変です。 職場環境の改善のためにも政治を変える必要がある」 と述べました。 「手取り給与は12万円で生きていくだけで精いっぱい」 と訴えたのは、 機械製造業 (正社員) の男性。 家賃や水光熱費、 食費を差し引くと手元に残るのは2万円ほど。 「昇給もわずかで10年後でも1万円しか増えず、 将来への展望が持てない」 と述べました。 同じ職場で働く請負労働者は作業服も自費購入していると紹介。 「民青同盟の仲間と人間らしく働ける社会を目指して頑張っています」 と述べました。 堺労働組合総連合の山道崇之事務局長が、 不当解雇やサービス残業など、 主に派遣労働者らから寄せられた労働相談の事例を紹介しました。12時間の連続作業
つどいでは、 民青同盟堺・泉北地区委員会などが取り組んだ青年雇用アンケートの分析結果を報告。 フロア発言で、 食品製造の男性 (30) は、 「現場では休憩時間もとれずに12時間の過酷な作業が続くこともあります。 残業代は割り増しもない。 こんな実態を変えたい」 と発言。 福祉作業所や生命保険会社で働く青年の実態も交流されました。
10月5日の 「全国青年大集会」 (東京) に参加する地域代表の青年が紹介され、 「私たちの周りには苦しみながら働いている多くの青年がいます。 一人一人とつながり、 一緒に学び、 社会を変えるために力を合わせていきたい」 と決意を述べました。
一緒に打開の道を
この 「つどい」 が開かれたのは、 北区の日本共産党と民青同盟との懇談会がきっかけ。 日雇い派遣など深刻な若者の雇用実態を聞き、 「一緒に打開の道を探し、 行動しよう」 と計画。 支部の大人たちもこの間4回も駅頭で、 シール投票などに取り組みました。
放置できない問題
「最初はとまどいもあったけれど、 若者たちと一緒に宣伝・学習する中で、 放置できない社会問題として真剣に取り組む機運が高まってきました」。 こう語るのは党北区委員会の竹下文枝事務局長 (62)。 「生活苦の原因を自己責任だとあきらめたり、 人間としての尊厳を深く傷付けられ苦しんでいる若者たちの現実を見過ごすことはできません。 今日の取り組みを出発点に、 誰もが人間らしく働き希望の持てる社会実現へ力を合わせていきたいですね」
全国青年大集会
全国青年大集会は、 03年からまともに生活できる仕事を人間らしく働きたいをスローガンに労働者派遣法の抜本改正や貧困解決などを訴え、 社会に大きくアピールしてきました。
ことしの集会は正午から始まり、 午後5時半解散予定。 メイン集会では日本共産党の志位和夫委員長もあいさつ。 職種別の交流企画や繁華街でのアピールウォークも計画されています。
問い合わせ先06・6972・2381。
青年が動けば政治は変わる
岸上しずき衆院大阪16区候補の発言
政府が進めた派遣労働の自由化によって、 使い捨ての派遣労働など違法な働かせ方が社会全体に広がり、 格差と貧困拡大につながりました。 日本共産党は、 派遣労働の原則自由化を決めた法案に唯一反対した政党であり、 一貫して追及してきました。 青年が動けば必ず政治は変わります。 若者を使い捨てにする働かせ方をやめさせ、 人間らしく働ける社会をつくるために全力で頑張ります。
10・5青年大集会に参加します
山田麻衣さん (25)
一人一人が声を上げれば、 政治は必ず変わる我慢することない。 多くの若者に勇気を与えてくれた青年大集会に参加することになり、 いまからワクワクしています。
私は民間保育園で非常勤保育士をしているのですが、 手取り給与は13万円ほどで、 少しずつ貯金するのがやっとの状態です。 大好きな保育の仕事をずっと続けていけるよう、 福祉職場の環境改善や非正規職員の待遇改善を実現したいです。
集会では同世代の人たちと一緒に学び、 現実を変えていく力にしたいですね。
投稿者 jcposaka : 2008年09月26日