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政党助成金 大阪、4党で8.8億円 自民4億3563万円 公明1億3631万円 民主2億9663万円 国民の税金、湯水のごとく

2008年12月11日

 暮らしと経済が、 ますます深刻になっているこの年末。 国民の苦難の一方で、 税金を分け取りする政党助成金を受け取っている政党があります。 総務省の政治資金収支報告書 (ことし9月) では、 自民、 民主、 公明、 社民、 国民新、 新党日本の6党が07年に使った政党助成金の合計額は、 過去最高の438億1400万円。 政党支部別に見ると、 大阪では自民、 民主、 公明、 社民の4党で約8億7967万円に上っています。


 赤ちゃんからお年寄りまで、 国民1人当たり250円、 年間約320億円に上る政党助成金。 交付を受けた政党は、 その使途を届け出ることが義務付けられています。 総務省がことし9月に公表した07年分の 「政党交付金使途等報告書」 (定期公表) では、 各党の都道府県連、 小選挙区ごとの支部、 衆参比例区の支部、 参院選挙区の支部について党本部からの交付額とともに、 支出額や使途などが明らかにされています。


基金残高1億超も

 自民党は大阪府連はじめ24支部の合計で、 交付された助成金のうち支出された分 (政党交付金充当額) が約4億161万、 これまでの政党交付金からためこんだ政党基金からの支出 (政党基金充当額) が約3401万円で、 計4億3563万円となっています。
 公明党 (衆院大阪第3総支部など10支部) は、 政党交付金充当額が約1億2679万円、 政党基金充当額が約952万円で、 計1億3631万円。
 民主党 (大阪府連など20支部) は政党交付金充当額が約2億6866万円、 政党基金充当額が約2797万円で、 計2億9663万円。
 社民党 (大阪府連) の政党交付金充当額は1110万円です。
 各党の政党基金の残高は、 自民党約1億1553万円、 公明党約781万円、 民主党約611万円、 社民党約155万円となっています。

選挙活動以外にも

 07年はいっせい地方選と参院選が行われた年。 自民党の参院選挙区第2支部 (代表者=谷川秀善参院議員) の支出は、 同党府連以外の各支部の中では最も多い約4502万円で、 基金からも約1076万円を充当。 いっせい地方選の 「印刷費」 185万円、 「新聞折込料」 (230万1600円) などがあります。  民主党の参院選挙区第2総支部 (代表者=梅村聡参院議員) も基金からの充当600万円を含め1400万円を支出。 同党府連はいっせい地方選などの公認・推薦料として計約9619万円を使っています。

 各党支部別の使途では、 「経常的経費」 では支部事務所の賃貸料などが目立ちます。 さらに報告書に記載されているものだけでも、 会議費で 「シェラトン都ホテル大阪」 147万5731円 (自民党府連)、 「事務机・書棚・ロッカー購入」 100万円 (自民党・第9選挙支部)、 「DVDレコーダー」 16万3千円 (公明党・衆院大阪第6総支部)、 「携帯電話代」 5万5716円 (民主党・第14区総支部) などを使途として報告。 国民の税金を湯水のごとく使っている実態の一端が浮き彫りになっています。


「憲法違反、廃止を」
受け取り拒否の共産党

 政党助成金は、 小選挙区制と同時に導入され95年から実施され、 総額は4400億円にも上ります。 日本共産党は、 国民の税金を、 支持しない政党にも強制的に回し、 憲法の定める思想・信条の自由に反するものとして、 一貫して受け取りを拒否し、 制度の廃止を求めてきました。
 ことし9月に発表した総選挙政策でも、 政党助成金の320億円をやめれば、 障害者自立支援法による障害者福祉サービスの 「応益負担」 を廃止できることも示して、 いまこそ憲法違反の政党助成金を廃止すべきと訴えています。

投稿者 jcposaka : 2008年12月11日

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