訪問対談 命と文化大切にする共産党に願い託して @古墳や文化財守る政治に 吉井英勝衆院議員 考古学者・石部さん
日本共産党の吉井英勝衆議院議員が考古学者の石部正志さんと、 富田林市内で、 文化財保護や日本国家成立の歴史などについて語り合いました。
古墳めぐりが好きで、 国会でも文化財保護の観点から質問してきた吉井さん。 とりわけ日本の古代国家成立に深くかかわる3〜6世紀ごろの遺跡が破壊されていることから、 それに関する古墳を守れと政府に迫ってきました。
吉井議員は、 邪馬台国の女王、 卑弥呼の墓という説がある箸墓古墳 (奈良県桜井市) ができた時代から、 飛鳥時代に至る日本の古代国家成立の過程がどこまで分かっているのか、 また、 当時の大陸との関係について質問を切り出しました。
すると石部さんは 「箸中山 (箸墓) 古墳は日本で一番古い前方後円墳。 民衆を代表する王が、 このころには搾取する階級的支配者になりました。 この古墳から急に規模が大きくなっているのは権力を誇示するため」 「日本全体を支配するようになった王は、 大陸との関係を持ち、 権威を強めることを考え、 中国から 『親魏倭王』 の称号をもらい、 従属関係になった。 いまの自民党政権と一緒ですね」 と答えました。
続いて 「この時代の王は、 例えば琉球王国のように、 その時代の権力者が話し合いなどによって交代していたんでしょうか」 と吉井議員が質問。
石部さんは 「そうでしょう。 その時々に決めていたので、 このころは 『万世一系』 という思想そのものがまだなかった。 日本の天皇が 『万世一系』 ではなかったことはほぼ間違いない。 『万世一系』 なんて言うと、 古代の天皇が怒りますよ。 桓武天皇は半分朝鮮の血筋。 新王朝を開いたと思っているはずですからね。」
そして吉井議員はこの時代の解明に重要な箸墓古墳が宮内庁管轄の 「陵墓」 になっているため、 なかなか研究できないことなど、 行政による文化財保護の現状について疑問を投げ掛けました。
それに対し石部さんは 「宮内庁は 『陵墓』 でも、 墳丘しか守ろうとせず、 文化財の周りがどんどん壊されています。 さらにいま、 年間何千何万という重要な文化財が破壊されているんです。 大阪では橋下知事が、 大事な研究機関である博物館も閉鎖しようとしている。 弱いところからどんどん切られていく」 と述べ 「文化財をこれからも残していくには、 いまの政治ではだめ。 日本共産党は政策として文化を大事にしています。 1日も早く伸びてもらうことが必要ですね」 と期待を語りました。
投稿者 jcposaka : 2009年01月01日