民主党党略の代表交替「西松献金」責任逃れ 金権腐敗 自浄能力なし「2大政党」でいいのか

民主党の小沢一郎代表が11日、 代表辞任を表明しました。 準大手ゼネコン 「西松建設」 の違法献金事件をめぐる疑惑で自身の政策第一秘書が逮捕・起訴 (3月) されて以降、 国民の厳しい批判の広がりの前に辞任に追い込まれた形です。 波乱含みの政局となる中、 4カ月以内に投票となる総選挙について、 マスコミは 「真の意味で国民による政権」 ( 「朝日」 12日付) など 「2大政党キャンペーン」 を続けていますが、 いままさに問われているのは、 政党の真価です。
■自民・公明
「西松建設」 がらみの違法献金疑惑をめぐり小沢氏は、 「一点のやましいところもない」 などと、 この期に及んでも国民への説明責任を果たさず、 「党内が乱れていたのでは総選挙に勝利することはできない」 ことを代表辞任の理由に挙げました。
辞任表明を受けて麻生首相は 「党内事情とは選挙事情ということなのか。 国民としてみれば疑問が残る」 などと小沢氏を批判。 小沢氏と同様に 「西松」 から巨額の献金を受けていた二階経済産業相の疑惑をはじめ、 自民党にも金権腐敗への自浄努力は見られません。
大阪3区の田端正広衆院議員とともに街頭演説 (5日) した池坊保子衆院議員 (比例近畿) は 「トップが金権腐敗問題を抱える民主党に国を任せられない」 などと述べ、 連立相手の献金疑惑には口をふさぎ、 定額給付金などの実績をアピール。 公明党の太田昭宏代表は10日、 大阪市内で 「選択と集中のある新経済対策はバラマキではない」 などと主張しています。
■民主党
「総選挙での必勝と政権交代の実現に向け、 挙党一致の態勢をより強化するため」。 代表辞任の会見でこう語った小沢氏。 まさに党略や政局を優先した開き直りです。
日本共産党の市田忠義書記局長は 「民主党という政党全体をみても、 (事件が) 選挙に不利か有利かという議論はあっても、 誰一人として自浄努力を発揮しようとする動きはなかった。 これでは国民の信頼を得ることはできないだろう」 と指摘しました。
大阪でも民主党陣営はこの間、 「いまこそ政治をチェンジ。 民主党に一度任せてください」 (4区・吉田治候補)、 「堺から政権交代、 子どもたちの笑顔と未来のために」 (16区・森山浩行候補) などと主張しています。
5月1日の連合メーデーは総選挙に向けた民主党の決起集会の様相でしたが、 「非正規切」 などの雇用破壊の現状には言及しても、 その原因や責任にはまともに触れず、 「政権交代」 を叫んでいます。
国民本位へ政治変革
■日本共産党
衆院の任期満了は9月10日。 どんなに遅くても4カ月以内に総選挙の投票日となる中、 日本共産党は選挙勝利へ臨戦態勢をとり、 諸活動の飛躍に全力を挙げています。

投稿者 jcposaka : 2009年05月15日
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