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総選挙目前 志位委員長来阪 国民が主人公の政権への第一歩に 日本の進路示す党

2009年06月11日

 日本共産党の志位和夫委員長は8日夕、 大阪市中央区の難波・高島屋前で行われた街頭演説で40分にわたって訴えました。 志位氏は、 目前に迫った総選挙は21世紀の日本の進むべき道が問われる、 歴史的な選挙だと指摘。 これまでの自民党政治の古い枠組みでは、 世界の激動に対応できない時代になっている中、 日本の進路を示す 「2つの旗印」 を掲げて総選挙に臨むと語りました。 そのポイントを紹介します。

第1の旗印
  ルールある経済社会

@人間らしい労働のルールを

 一つ目の旗印は、 財界・大企業の横暴勝手を抑え、 国民の生活と権利を守る 「ルールある経済社会」 をつくる。 その第一に志位氏は、 雇用破壊を止め、 人間らしい労働のルールをつくる課題に言及しました。
 現在の雇用破壊の引き金になった99年の労働法制改悪について、 志位氏は 「反対したのは日本共産党だけ。 他のすべての政党は、 雇用破壊に共同の責任を負っている」 と強調。 この半年余で、 1万人以上の労働者が全国で600を超える労働組合をつくって立ち上がっていることを示し、 「たたかいこそルールをつくる力。 日本共産党は連帯して最後までたたかいぬく」と力強く語りました。
 同時に志位氏は、 日本経団連やトヨタなどとの直接交渉で財界・大企業の横暴勝手を正面からただしてきた日本共産党の活動に、 ユニクロの柳井正会長が 「総理や自民党の要人が行かなければならなかった」 と韓国のハンギョレ紙で語っていることを紹介。
  「早く私たちも参加する民主的政権をつくり、 首相官邸に呼んで政府として指導できる世の中に。 労働者の味方の党、 日本共産党を伸ばし、 派遣法抜本改正や労働時間の短縮、 最低賃金の大幅引き上げなど、 人間が人間らしく働ける雇用のルールを日本でもつくりましょう」 と呼び掛けました。

A社会保障の本来のルールを

 ルールある経済社会の第2の課題は、 社会保障本来のルールである 「負担は能力に応じて、 給付は平等に」 という当たり前のルールをつくること。
 志位氏は、 日本ではもともと社会保障が貧困な上に、 毎年2200億円の社会保障予算の削減が続き、 世界にはない異常な事態が生まれているとして、 @医療費の窓口負担が通院・入院とも3割A後期高齢者医療制度B高すぎる国保料と保険証取り上げC障害者自立支援法D生活保護制度について具体的に告発。
  「社会保障は国の施しではなく、 憲法25条がすべての国民に等しく保障する国民の権利。 お金のあるなしで給付に格差をつけることを絶対に許さない、 誰でも平等に必要な給付を受けられるルールを日本でもつくろう」 と訴えました。

B税金の在り方のルール

 志位氏は税金のあり方では 「負担能力に応じて」 が本来の民主的なルールだと強調しました。
 消費税が導入されて20年間、 消費税収213兆円に対し大企業減税は182兆円であることを示し、 「大企業減税の穴埋めが真相。 消費税は最悪の不公平税制。 『消費税増税絶対反対、 せめて食料品は非課税に』 の声は日本共産党へ」 と訴えました。
 日本共産党は社会保障の財源は、 軍事費はじめ無駄遣いにメスを入れ、 一握りの大金持ちと大企業に応分の負担でまかなうことを具体的に提案しています。

大企業にモノが言える共産党

 国民の暮らしを守るには財界・大企業にモノが言えるためには、 企業・団体献金をきっぱり拒否しなければいけないと力説した志位氏。 ところが自民党は、 「悪いとは思わない」 という姿勢。 志位氏は、 「3年後に禁止」 と主張する民主党に対し志位氏は、 「即時禁止を。 法律で禁止しなくても自分でやめることはできる」 と批判しました。
 志位氏は 「企業・団体献金をびた一文受け取らず、 政党助成金の受け取りも拒否、 制度をなくせと言う日本共産党を伸ばすことこそ、 暮らしを守る唯一の力」 と語りました。


第2の旗印
  世界とアジアに貢献する自主・自立の平和外交築く

 二つ目の旗印は、 異常な 「軍事同盟絶対」 の政治から抜け出して、 憲法9条を生かし、 世界とアジアの平和に貢献する 「自主・自立の平和外交」 を築くことです。
 米オバマ大統領が4月にプラハで 「米国は核兵器のない世界を追求していくことを明確に宣言する」 と演説。 志位氏は、 オバマ大統領に出した書簡で、 核兵器廃絶を正面の主題にした国際交渉を呼び掛け、 大統領のイニシアチブで交渉を開始することを提案しました。
 これに対して米政府から史上初の返書が届いたことに、 志位氏が、 「オバマ大統領の真剣さと熱意を示すもの。 公式の話し合いのルートができたことを意味するもの。 今後、 米軍基地などほかの問題でも話していきたい」 と述べると、 聴衆から大きな拍手が起こりました。
 さらに志位氏は、 こうした前向きの変化が目に入らず、 変化していない部分では日米軍事同盟を絶対不可侵として、 米軍基地強化や海外派兵拡大、 憲法改定を狙う麻生・自公政権には未来はないと強調。 日米安保条約をなくし、 対等・平等な日米関係をつくる展望を語りました。

旗印のない自民、 民主/進路示し、 行動する日本共産党の躍進を

 最後に志位氏は、 旗印を持たない自民党も民主党のどちらが政権を担っても日本の未来は開かれないと指摘。 「21世紀の進路示す 『2つの旗印』 を掲げ、 行動する日本共産党を伸ばしてこそ」 と力説。
 さらに消費税増税や、 海外派兵、 衆議院の定数削減など、 「自民、 民主の競い合いによる暗黒政治への逆行を許さない最強の防波堤は日本共産党」 と述べ、 総選挙での躍進で 「『国民が主人公』 の民主的連合政府への第一歩に」 と語りました。

投稿者 jcposaka : 2009年06月11日

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