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人生初の一票 日本共産党に 元派遣労働者が連日宣伝

2009年08月21日

 派遣切りに遭って職と住居を失い、 生活を立て直そうとしている元派遣労働者らが、 大阪市浪速区で、 日本共産党の宣伝や生活相談活動に連日参加しています。 その多くが選挙に行ったことのない人たち。 30日投票の総選挙で、 人生初となる一票を日本共産党に託します。

20人以上が駆け込んで

 大阪市の共産党浪速区委員会には、 これまでに20人以上の元派遣労働者が駆け込みました。 相談後、 生活保護を受け、 それぞれ就職活動を行い、 就職や専門学校への進学が決まった人もいます。
 海原圭史さん (31) =仮名、 同区在住=は、 路上生活やケアセンターでの生活を経てことし4月、 共産党浪速区委員会にたどり着きました。
 大分キヤノンやトヨタ自動車、 ソニー、 三菱など、 「ありとあらゆる大企業」 の製造現場で、 長年働いてきました。 職場では給料のピンハネや、 製造ライン停止による突然の解雇、 違法な 「2重派遣」 が横行。 暮らしは安定せず、 一度派遣で働くと抜け出せない仕組みがつくられていました。

野宿をしてごみあされ

 愛知県のトヨタの工場で2月に派遣切りに遭い、 その後、 堺市西区の建設会社に勤めましたが仕事がなく、 職を求めて大阪市に移った時、 置き引きに遭い全財産を失いました。
 職を求め、 自立支援センター (大阪市の委託事業) への入所を相談した時、 担当者に 「野宿してコンビニのごみをあさればいい」 と言われ、 その場で涙を流しました。

困ったときは共産党に

 いつか誰かに言われた 「困ったときは共産党に」 という言葉を思い出し、 交番で場所を教えてもらい、 同党の浪速区委員会を訪ねました。 行政の対応をわがことのように怒る党員の姿に感動した海原さんは、 自ら入党を申し出て、 5月19日に入党しました。
 海原さんは行政の就労支援を受けることができ、 今月25日から介護ヘルパーを養成する専門学校に通います。 介護福祉士になるという将来の夢もできました。

主張するだけでなく困っている人のために行動する党

 海原さんはいま、 かつての仲間の生活相談に乗っています。 住居のない相談者を自宅に1泊させることもあります。 これまで20人以上に共産党の生活相談を紹介しました。 その中の5人が新たに入党しています。
 高橋幸一さん (29) =仮名、 大阪市浪速区在住=は6月5日に入党。 堺市西区の建設会社に勤めていましたが、 3月後半からほとんど仕事がなく、 4月は5日しか働けませんでした。 生活に困っていたところに、 海原さんが迎えに来ました。
  「仕事がないことが一番不安」 と話します。 16日、 就職活動の合間に党の宣伝に参加しました。 党の印象を、 「一人一人を大切にする場所」 と話します。
 2人は、 30日の投票日には、 元派遣労働者の仲間と連れ立って投票所に行くと言います。 今回が生まれて初めての投票だという人も多くいます。
 派遣労働は府県をまたいだ職場の移動が多いことから、 住所がひんぱんに変わるため、 選挙の際、 投票に行くことが困難だったと言います。

若者救うための一票を

 公示間近の16日、 大阪市の通天閣周辺で海原さんはマイクを握り、 共産党への支持を訴えました。 「いま日本社会で、 かつての自分のように希望を失う若者が大勢います。 共産党は、 主張するだけでなく、 困っている人のために行動します。 若者を救うための一票をお願いします」

投稿者 jcposaka : 2009年08月21日

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