>>>ひとつ前のページへトップページへ

夢洲・咲洲まちづくり推進協議会 JR桜島線延伸にカジノまで WTC府庁移転「財界が乗る話に」財界・知事・大阪市長 言いたい放題

2009年09月18日

 府庁WTC移転をてこに、 大阪湾ベイエリア地域の再開発を検討する 「夢洲・咲洲まちづくり推進協議会」 が15日結成され、 1回目の意見交換が行われました。 構成員は大阪府、 大阪市、 関西財界3団体のトップ。 主に大阪市が提出した再開発の青写真に対して、 関西財界側からは大阪府、 大阪市に再開発のリーダーシップ発揮を求める声が相次ぎました。

関西財界が注文

 15日午前8時から、 大阪市住之江区の咲洲にあるWTCビルで開かれた意見交換。 出席したのは橋下知事、 平松市長、 関西経済連合会の下妻博会長、 大阪商工会議所の野村明雄会頭、 関西経済同友会の山中諄代表幹事 (中野健二郎代表幹事の代理)。
 大阪市側は府市共同でことし2月にまとめた 「都市構想案」 を基に、 企業誘致促進のための優遇措置の拡充、 都心部とのアクセス強化などインフラ整備などの方向性を説明。 平松市長は 「府庁移転をぜひ実現して、 夢洲・舞洲のポテンシャルを最大限に引き出したい」 などと語り、 財界に協力を求めました。
  「案は案として結構」 と述べた下妻氏は、 「いままでこの地区は集積が進まなかった。 企業の集積、 人のにぎわいは、 アクセスが悪いとだめ。 淀川左岸線とのつながりも展望を」 と要求しました。

府議会は英断を

 野村氏は、 「現在と理想の姿にはしごを懸ける手段が必要。 知事、 市長のリーダーシップに尽きる。 企業は地に足を着けた形で、 はしごをかけるために協力したい」。 山中氏は府庁WTC移転案をめぐって、 「英断を議会にお願いしたい」 と橋下知事にエールを送りました。
 同時に山中氏は、 大阪市が実施している 「コスモスクエア立地促進助成制度」 (進出企業に土地代の3割を補助) について、 「府庁が移転すれば関連企業が来ると思う。 一定フリー (全額補助) にする必要がある」 とまで主張しました。
  「(ベイエリア開発が) うまくいかなかった原因分析が必要」 だと大阪市側に問いかけた橋下知事は、 「都市政策で重要なアクセスとシンボル性が弱かった」 と発言。 持論の淀川左岸線延伸部の実現だけでなく、 JR桜島線 (ゆめ咲線、 西九条―桜島駅) をWTCまで延伸する案を持ち出すなど、 言いたい放題。

本音あけすけに

 さらに橋下知事は、 「カジノが大きなキーワードになる」 と主張。 これを受けて財界代表からは、 「教育的に良くないなどの意見もあるが、 重要な集客施設として検討すべき」 (野村氏)、 「きょうここで議論するのかという気もあるが、 ネガティブな意見を上げたらきりがない」 (下妻氏) などと発言しました。
 夢洲・咲洲地区の再開発について橋下知事は最後に、 「財界が何をするのかというのは逆。 財界が民間投資しようと思えるのが政治的ビジョン。 財界が乗ってくれるような、 大きな話をまとめたい」 と表明。 下妻氏は、 知事発言は重要だとして、 「夢を持って、 そこへ行った方が得だと考えるのが経済界だ」 などと、 あけすけに本音を語りました。

投稿者 jcposaka : 2009年09月18日

トップページへ ひとつ前のページへ ページ最上部へ
ご意見・ご要望はこちらから