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福祉守る大阪市政に 開発のツケ回しするな「経費削減素案」具体化許さず 市対連が総会

2009年10月02日

 民主団体や労働組合などでつくる大阪市対策連絡会議は9月25日、 大阪市中央区内で総会を開催。 平松市政の 「経費削減素案」 の具体化を許さず、 市民の福祉を守る本来の自治体らしい市政を取り戻すために、 運動をさらに強めようと決意し合いました。

 総会で井上賢二代表は、 民主党政権は 「戦後史でも初めての出来事で、 期待もあれば不安もある。 いままで以上に運動を強めれば、 要求が実現できる状況にある。 新政権が、 財界の横暴とアメリカ覇権主義という政治悪を断ち切れるのかという大きな課題があるが、 私たちが運動を大きく展開し、 政権の前からひっぱる形にしていきたい」 と述べました。  同時に大阪市政が依然として悪政を市民に押し付ける政治を続けていると指摘。 医療や福祉に取り組む市政に変えるように頑張りたいと決意しました。  是枝一成事務局長がこの1年間の取り組みを報告。 平松市政が 「第2の夕張になる」 などと財政危機だと市民を脅し、 国保料値上げなどの市民負担を押し付ける一方で、 湾岸部の開発を進めようとしているなどと厳しく批判しました。  当面の方針として、 WTC府庁移転に反対する運動を、 府民要求連絡会などと連帯して取り組むことや、 「経費削減素案」 を具体化させない取り組みを提案し、 採択されました。  総会は井上代表ら役員を選出しました。  総会には日本共産党の瀬戸一正市議が来賓あいさつしました。

パネルディスカッションで告発
冷たい市政下で広がる貧困

 総会後に開かれたパネルディスカッション 「大阪市の貧困と経費削減、 要求をどう実現するのか」 では、 各分野から貧困の広がりの実態が報告されるとともに、 市民に冷たい大阪市政の姿が浮き彫りになりました。
 大阪教職員組合副委員長の小豆島悦子さんは、 子どもの貧困の実態を報告。 離婚した後トリプルワークで頑張ったものの、 うつ病になり働けなくなった母親や、 子どもが救急車で運ばれて入院しても、 仕事が忙しくて病院に行けないという父親などを紹介。 無保険が広がっていることとともに、 自己負担3割が大きいために受診抑制しているなどと述べ、 子ども医療費の無料化や教育費負担軽減を求めました。
 国保よくする会実行委員会事務局長の木村修平さんは、 大阪市の国保行政が 「サラ金同然」 で行われていることを告発。 これまで行われてきた分納を認めず、 市民の相談に誠実に応えずに、 「財産差し押え」 をすぐに振り回していると指摘。 50万の加入世帯のうち16万世帯が滞納しており、 「構造的になっている。 払えないほど高すぎる国保料に原因がある」 と訴えました。
 全大阪生活と健康を守る会連合会事務局次長の秋吉澄子さんは、 生活保護の実態を紹介。 派遣切りで生活保護が急増しているとともに、 これまで水道や授業料などの各種減免があったために生活保護を受けずにやりくりしていた市民が、 減免の廃止・削減に耐え切れず、 生活保護を申請・受給していることも話しました。
 大阪市役所労組書記長の田所賢治さんは、 関市政の改革マニフェストから、 経費削減素案までの経過を説明。 大阪市の公債 「みおつくし債」 の格付が20段階評価で2番目と 「優良」 とされていることを紹介。 格付会社が 「経費削減素案」 を評価し、 「つまり大阪市の市民いじめがちゃんと行われていると評価された」 と皮肉まじりに批判しました。
 大阪市の非正規職員でつくる大阪市公務公共労働組合委員長の木下知二さんは、 この間のたたかいを紹介するとともに、 非正規労働者が急増している実態を告発しました。

投稿者 jcposaka : 2009年10月02日

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