いま真価発揮 大阪の革新懇運動(上)
2009年10月08日
3つの共同目標 (別項) の実現目指して全国各地で活動している革新懇。 大阪では65地域と27職場、 青年、 美術家懇話会に革新懇があり、 約30万人が活動しています。 全国革新懇が24・25日の両日、 奈良市内で開く第29回総会と交流会に、 20人以上の参加を予定している大阪損保革新懇の代表世話人、 野村英隆さんは、 「政権が変わり、 政治の中身が問われる時代に入った。 これから革新懇の真価が問われる時代」 と話します。
損害保険業界は2001年ごろから合併が続き、 収入保険料競争と効率化競争が繰り広げられてきました。 店舗が減り、 労働者の賃金カットや非正規社員への置き換え進み、 代理店もつぶされてきました。 売り上げ・利益を追求した結果、 顧客へのサービスが低下し、 保険金不払い事件が起き、 大手数社が業務停止命令を受ける事態にまでなりました。
大阪損保革新懇は損保産業の民主化を掲げ、 1998年に結成しました。 「損保産業は平和とともに発展する産業」、 「一人は万人のために、 万 人は一人のためにという産業の精神を大切にする」、 「この産業で働くものとしての誇りを持ち、 生き甲斐を見つけたい」。 これらを 『大阪損保革新懇の3座標』 とし、 現在、 大阪の損害保険会社全8社にある職場革新懇の連合体として、 損保産業が国民の生活の安心と安全を実現する産業として発展することを願って活動を続けています。 会員330人の中には、 管理職経験者も新入社員もいます。 現役労働者が約半数を占めており、 OBと協力しあって、 職場の問題も取り上げてきました。 00年と06年にはブックレットを作成し、 それぞれ7千部以上を普及。 これらの活動で、 業界内に革新懇の存在が知られるようになりました。 08年と09年には、 保険契約者と最も接点の多い損害保険の代理店問題に焦点を当て、 シンポジウムを開催。 ことし開いた4回の学習会には延べ289人が参加しました。 講演後に会員の手作り料理で交流。 ことしは新入会員を30人以上迎えています。 損害業界は来年、 さらなる大型合併によって、 大手3社がシェアの90%以上を占めるような超寡占化産業になろうとしています。 「そんな中で、 労働者や契約者、 代理店無視の状況がさらに強まることが予想されます。 大阪損保革新懇は新自由主義・市場原理主義型で進められてきた現在の競争・効率化路線を見直し、 国民生活の安心と安定に役立つ産業として社会的役割を発揮できるように、 取り組んでいきたい」 と、 野村さんたちは話しています。革新懇の3つの共同目標@経済の国民本位に転換し、 暮らしが豊かな日本へA憲法を生かし、 民主主義が発展する日本へB日米軍事同盟から離脱し、 非核・平和の日本へ
投稿者 jcposaka : 2009年10月08日