議会の窓 枚方市
2009年11月06日
枚方市は、 人口41万人の街です。 京都と大阪の中間に位置し、 戦時中は、 陸軍の火薬製造所と火薬庫がおかれた 「戦争推進の街」 でした。 2度の爆発で住民の尊い犠牲がはらわれた苦い教訓から、 戦後は、 平和を願う市民運動の高まりの中で火薬庫の跡地を住宅団地に生まれ変わらせ、 府内で初めての 「非核平和都市宣言」 を行った街です。
公民館を中心にした市民活動で、 「社会教育の街・子育ての街」 として評価されていた枚方ですが、 15年前から 「構造改革路線」 を推し進める前市長の方針で、 公民館の廃止や公立保育所の民営化、 公共料金の相次ぐ引き上げが強行されました。 一昨年、 第二清掃工場建設に関わる官製談合事件が起こり、 前市長や前府会議員 (元市会議員) が逮捕・起訴され、 有罪の地裁判決を受けました。 議員団は、 事件が起こった当初から、 真相解明を求める市民団体と一緒に市に対しては徹底調査を、 議会の中では100条特別委員会の設置を求めて頑張りましたが、 他会派議員の反対で実現が出来ませんでした。 出直し選挙で当選した現市長は、 事件の解明にはきわめて消極的な態度でした。 それどころか早々に前市長の構造改革路線を引き継ぐことを宣言して、 成果を上げることに躍起になっています。 急激な職員削減が行われた結果、 住民の命と暮らしを支援するべき保護課や保育現場などで慢性的な欠員が生じ、 役所内は大変な事態となっています。 これ以上の行政サービスの低下は許せないという立場で、 議員団一丸となって今後も奮闘する決意です。 (なかにし・ひでみ)
枚方市議会の定数は34。 党議員は6人。
投稿者 jcposaka : 2009年11月06日