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さわやか対談 文化は生きる上で欠かせない シャンソン歌手 ヤスコWildさん

2010年02月26日

芸術・文化にも力入れる国に
参議院大阪選挙区候補・大阪市議 清水ただしさん


 日本共産党の清水ただし大阪市議・参院大阪選挙区候補が、豊中市在住のシャンソン歌手、ヤスコWildさんと対談。音楽家の交流や連帯の要としても活躍し、1月には有志でNPO法人関西シャンソン協会を立ち上げ、理事長になったヤスコさん。2006年の大阪赤旗まつり出演の思い出に始まり、音楽、社会談議に花咲かせました。

清水 はじめまして!
ヤスコ 楽しみにしてました!
清水 妻の実家がこのすぐ近くなんですよ。
ヤスコ 何丁目ですか?
清水 5丁目です。独身時代、よくデートの帰りに阪急電車で庄内まで送ってきました。
 大阪赤旗まつりに出演いただいてから、もう4年ですね。
ヤスコ あのときはとても楽しかったです。
清水 私は大阪市会議員になる前で、ステージではバナナの叩き売りの格好で司会をさせていただきました。

みんな集まれる組織を

 関西シャンソン協会の構想は以前からあったんですか?
ヤスコ おととしNPO法人関西ジャズ協会をつくられた方から、「シャンソンもやったらどう?」と言われたんです。この世界ってお互いにバラバラになりがちでしょう。みんなで集まれるような組織をつくれたら、若い人たちにもつなげていけるかなと思って。
清水 私も音楽をやっていたことがあるんです。フォークソングから始まって、高校の時は軽音楽部に入ってベースを担当しました。
ヤスコ しぶい!
清水 卒業後にオリジナル曲をやるバンドをつくって、梅田のライブハウスに出演するなど活発に活動していた時期もありました。
ヤスコ 何ていう名前のバンドなんですか?
清水 「ザ・チーズ」といって、歌謡ポップスみたいな感じのロックをやってました。あのころはバンドブームでプロも目指してたんです。
 ところがライブでは、ベースの私がボーカルを差し置いて進行役も担当してメンバー紹介までやるもんですから、「そんなにしゃべるん好きやったらお笑いに行け」と言われて(笑い)。ほんまに松竹芸能に入って漫才やってましたが、阪神淡路大震災で震災ボランティアに参加する中で、政治に目覚めたんです。

音楽は世界の共通言語

ヤスコ すごい。政治って大変だけど、誰かがやらなくちゃならないですからね。
 私は7年前から、アーティストの方々に集まっていただいて「ラブ・アンド・ピース」をテーマにコンサートを開いてきました。音楽は言葉が通じない人でも、主義主張や国籍を超えて通じていける共通の言語だと思います。1人でやるのもいいですが、みんなが集まったほうが力が大きくなるし、エネルギーをもらえるんですね。
 清水さんはシャンソンはお聴きになりますか?
清水 レコードは何枚か持っていますが、なかなか聴く機会がなくて…。でもフランス語で歌えます。(節をつけて)♪ナガジュバーン、イカの手ジュポーン、ポンジュース、今日のばーん、飯足らーん…
ヤスコ (清水さんが歌っている最中から大爆笑)最後に、ボンジュールも入れて下さいね。(笑い)
 シャンソンというのは骨太というか、時代に揺るがない魅力があるんです。私は27歳から始めましたが、シャンソンを選んで本当に幸せだったと思います。
清水 いまの文化をめぐる状況についてはどのように感じてらっしゃいますか?

歌も笑いも生活に必要

ヤスコ 文化予算は削らないほうがいいですが、子どもの医療費を削ってまで文化にとは思わないですね。
清水 そうですよね。ただヨーロッパと日本を比べてみると、芸術や文化への力の入れようが違うんですよね。オペラでも安い料金で見られるし、かといって福祉もしっかりやっている。日本では音楽や舞台に触れようと思っても、財布と相談してしまう。
ヤスコ 私たちもホールを借りようと思ったらすごく高くて。
 人間って、ご飯を食べるだけでは生きていけないと思うんです。スペインのアルタミラ洞窟に絵を描いたり、太鼓を叩いて踊ったように、歌や踊りや絵画って食べるのと同じぐらい必要なものだと。歌っている時って、口で言ったりお金を寄付するのとはまた違った感動や共感が得られるんですね。
 清水さんが得意の「笑い」は、音楽よりもっと必要なものかも知れません。
清水 ぜひ一度演説会に来て下さい。もう寄席みたいになっていますから(笑い)。それでもこの間、小さな集会で私の話を聞いてくださった方が、「すごく良かった。これまでうつ状態だったのが元気になりました」と言って下さって、すごくうれしかったですね。
ヤスコ 政治家の方ってすぐに訳の分からない言葉や横文字を口にされますが、あれは結局ごまかしていると思うんですよ。清水さんのように、難しい政治の話を分かりやすく語ってくれるのは、一般の人たちにとても親切なやり方だと思いますよ。
清水 いま府庁の移転問題でクローズアップされているWTCビルも、あれは「(W)わしゃ、(T)倒れても、(C)知らんで」の略ですからね(爆笑)。
ヤスコ なるほど!覚えました(笑い)。

将来の夢描ける社会へ

清水 私がいま一番意識しているのは若い人の雇用です。この春卒業する人も、まだ内定をもらえていない人がたくさんいます。卒業即、失業なんですね。失業保険をもらえるわけでもない。
ヤスコ 私たちの若いころも貧乏だったけど、夢は持てました。いまの若い人たちは、「お金があっても将来が不安で使えない」と言うんですね。
清水 本当に深刻です。いまはどんどん雇用が不安定になって、非正規社員が増えています。人件費を削っていますが、大企業はバブルのころよりも実はもうかっているんですよ。
ヤスコ そうなんですか?
清水 ため込んでいるお金が使い切れないほどあるんです。それを取り崩して社会に貢献するルールを、ヨーロッパ並みにつくろうというのが、日本共産党の目標なんです。
ヤスコ なるほど!
 シャンソンを習いに来られる方の中には高齢者の方が多いんですが、家では這うように生活されている方も、練習の日はしゃきっとして来られます。医療費の削減にも貢献していますよ。私の誇りです。
清水 長生きの秘訣はシャンソン歌って、そして笑って、元気になったエネルギーで政治を変えることですね。
ヤスコ そして世界が仲良く。
清水 私も頑張ります!

ヤスコ・ワイルド 豊中市在住。日本シャンソン協会正会員。NPO法人関西シャンソン協会理事長。パリ・モンマルトルの「ラパン・アジル」などのコンサートに出演。95年、仏の核実験に抗議し、パリのコンサートを中止。04年、自衛隊のイラク派兵への疑問から、総勢100人出演の音楽祭「戦争?」を開く。以来、愛と平和をテーマにガラ・コンサートを毎年、大阪で開催。「九条の会・豊中」呼び掛け人。

KCA GALA CONCERT 
4月14日(水)午後6時、サンケイホールブリーゼ(西梅田)。シャンソン、ジャズ、クラシック界から43人の音楽家が出演。人生、希望、愛、平和を歌います。料金7千円、6千円、5千円。主催=NPO法人関西シャンソン協会。問い合わせ先06・6336・0201ファクス兼用。

投稿者 jcposaka : 2010年02月26日

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