「３カ月後に迫った参院選。比例代表で日本共産党の躍進と、大阪選挙区では私、清水ただしを押し上げてください」――。日本共産党の清水ただし大阪市会議員・参院大阪選挙区候補が夏の参院選必勝目指して連日、町に繰り出し訴えています。３月26日から28日にかけては、大阪市東成区の労働者後援会や東大阪市の生協病院内の後援会、大生連内後援会など各地のつどい、八尾市、東大阪市での街頭演説・宣伝と駆け抜けました。

　27日、八尾市内のショッピングモール前に３５０人が集まった街頭演説会。「桜色のポスターでおなじみ。いまは大阪市会議員で元松竹芸能漫才師」。清水候補が自己紹介をすると、聴衆からざわめきが起きました。買い物帰りの女性は、「思わず聞き入ってしまった」。同党後援会の男性も、「話す内容はもちろんだが、面白くて分かりやすい」と絶賛します。
　「国民の力で政治は前に進んでいます。しかし共産党が伸びなければ、国民の願いは実現しません」
　民主党政権が誕生して半年が過ぎ、肝炎対策基本法や原爆症患者の救済、高校授業料の無償化などが実現しました。しかし在日米軍基地移設問題や、企業献金など「政治とカネ」の問題、後期高齢者医療制度廃止先送りなど「要」の問題では、国民の願いに背き、批判と失望の声が広がっています。

安保破棄を

　26日、大阪市東成区労働者後援会の集会で清水候補は、沖縄県宜野湾市を上空から写した大きな写真を広げました。「街のど真ん中に基地がある。滑走路の長さは２８００メートル。日本一長い天神橋筋商店街よりも長いんです」
　沖縄県には在日米軍基地の約75％が集中し、米海兵隊の９割が在沖していますが、「日本防衛の任務を持っていない」と米政府高官が議会で何度も発言するなど、「日本を守る」との名目は崩れています。
　中でも危険な普天間基地は、宜野湾市の約25％の面積を占有しています。「基地撤去が沖縄の願い。戦時国際法を無視して奪った土地を返せと堂々と迫れるのは、日米安保条約を破棄し友好条約を結ぼうと言っている日本共産党しかいません」と力強く訴える清水候補。

政治とカネ

　「企業・団体献金も政党助成金もいっさい受け取らない、清潔な党でこそ、皆さんの願いをまっすぐ国会へ届けることができます」
　政治とカネの問題で清水候補は、時代劇、水戸黄門を引き合いに出し、「企業献金は江戸時代で言えばわいろです。国民の税金で行われる公共事業を受注するために、ゼネコンが政治家に献金していたとすれば大問題だ」と述べ、民主党の小沢一郎幹事長の献金疑惑解明の必要を強調しました。

業者を応援

　27日、大阪市此花区の大生連内後援会代表者会議で、「『しんぶん赤旗』の購読料は財布から出るのではありません。心から出るものなんです」。清水候補は、不況に苦しむ町工場経営者に『赤旗』を拡大した時の経験を話しました。
　町工場経営者は「見てくれ。仕事がなくて機械も止めている。息子２人に跡を継がすこともできず、俺の代で終わりだ」。そのとき清水候補は「あきらめないでください。中小企業や労働者が苦しみ、一部の大企業ばかりが大もうけする。こんな世の中を変えていく展望が赤旗には書かれています。読めば必ず希望が湧いてきます」と話し、経営者は購読を約束しました。

暮らし優先

　清水候補は日本共産党への入党も呼び掛け。東大阪市内の病院内後援会では「資本主義の良いところを受け継ぎながら、企業の利益よりも国民の暮らしが優先される社会を目指す。共産党という党名にはそんなロマンが込められている」と訴えました。
　大生連内後援会では、「マスコミは、自民も民主も駄目ならとみんなの党を持ち上げている。小泉構造改革を推進してきた人たちの党で、法人税引き下げや消費税増税を狙っている。そんな勢力に負けないよう、日本共産党大きくしてください」と呼び掛けています。

街の声
「大企業に物言える党」

　八尾の街頭演説会で清水候補の話を初めて聞いた周防賢一さん(39)＝八尾市在住、鋳物製造下請け会社経営＝は、「いままでにないキャラクターの候補者。話のプロをやってただけにかつぜつもいいし、分かりやすい。ぜひ国会議員になってほしい。民主党に期待してたけど、あれではだめ。それならみんなの党にというけど、大企業にものが言えて正義を貫けるのは共産党だけ。名前を変えたほうがいいという意見もよく聞くけど、命懸けで戦争に反対してきた歴史を聴いて、なるほどと思った」と話していました。