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島ぐるみ基地ノー$S一つに 沖縄県民大会 9万人の声 届け 大阪代表団も連帯

2010年05月01日

 沖縄県の米軍基地「県内たらい回し」反対で、心一つに集まった9万人の力が、日米両政府を揺り動かしています。「世界一危険」な米海兵隊普天間基地の早期閉鎖・返還、国外・県外移設を求めて、初めて超党派で開かれた「4・25県民大会」。この歴史的な集会に、安保破棄大阪実行委員会の呼び掛けで参加した大阪府はじめ、近畿各県の関西代表団に同行しました。(小西進記者 関連記事3、8面)。

 会場の読谷村運動広場のステージには、仲井真弘多県知事、県内41市町村すべての首長(石垣市、久米島町は代理)、党首として唯一参加した日本共産党の志位和夫委員長はじめ、各党議員らが勢ぞろい。照りつける陽射しの下、午後3時の開会後も、続々と人々が詰め掛けました。  普天間基地の県内「移設先」に狙われている名護市の稲嶺進市長は、決意表明の冒頭、沖縄の方言でこう叫びました。  「キーブラチャー!」 意味を解説してくれたのは、沖縄出身の海江田登美子さん(72)=大阪市福島区在住=。「『鳥肌が立った』という意味です。私も心から、『そうだ!』と思いました。これほどの“島ぐるみ”は、沖縄が本土に復帰したとき以来のことですから」  海江田さんは7歳で沖縄戦を体験し、那覇から沖縄本島北部まで、歩いて戦火を逃れました。後に、沖縄返還闘争のときは、那覇市内の国際通りをデモ行進しました。  「機動隊の隊員すら、裏通りに入ると、『エイエイオー』と応えてくれました。それほどのたたかいが、『絶対に無理』とも言われた本土復帰を実現しました。今回、大会で心を一つにした9万人の力の前に、政府は県民の立場に立つ以外にありません」と海江田さんは語ります。  「沖縄は、観光地で海のきれいな島というイメージだった」と言うのは、初めて沖縄に来たケアマネジャーの萬谷琴さん(35)=寝屋川市在住。関西代表団と一緒に新基地建設反対の現場も訪ね、「実際は戦争の傷あとが残り、日本の75%の米軍基地が集中している。その現実を目の当たりにし、安全・安心な生活を望むことが、そんなに難しいことなのかと怒りがこみ上げました」。  県民大会で高校生代表が訴えた、「基地問題は普天間だけでなく、沖縄県民だけでもなく、日本国民すべての人が自分の問題として考えてほしい」という言葉に、胸を打たれたといいます。  県民大会には大阪から、日本共産党の古崎勉、豊芦勝子両大東市議、阿部佳世四條畷市議らも参加しました。参加者の一人で、沖縄県出身の重田初江さん(元日本共産党四條畷市議)の強い呼び掛けもあり、初めて訪沖した阿部議員も、「暮らしの中、日常に基地がある人々の苦しみに触れました。大きなエネルギーが、この日、ここから発せられたことを、多くの人に伝え、力を結集したい」と語ります。  「沖縄の人々の思いを、いまこそ語り広げねば」と話す、安保破棄大阪実行委員会の幹事、高橋光弘さん(67)は、県民大会に参加した感動を、短歌に託しました。 沖縄のこころ無視する妄動に九万のこぶしひたに突き上ぐ”

投稿者 jcposaka : 2010年05月01日

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