いっせい地方選挙後半戦の結果について 2011年4月25日 日本共産党大阪府常任委員会
地方選挙後半戦(4月24日投開票)には、17市・4町の地方議員選挙に83名が立候補し、12市・3町で全員当選を果たしましたが、4市での共倒れなどで議席を後退させ、全体では72名の当選(前回当選84名・定数19削減)となりました。日本共産党が推薦・支持した5つの市長選挙では、各市長候補が市民との共同を広げ健闘しました。
吹田市、八尾市、大阪狭山市、泉大津市、忠岡町、熊取町、田尻町の4市・3町で第1党となりました。4市2町で議席占有率を伸ばし、忠岡町では議会招集権(占有率25%)を獲得、府下全自治体で日本共産党の地方議員を確保しました。支持者、後援会員、党員のみなさんに心からお礼を申し上げ、議席の後退をおわびします。
わが党は、未曾有の大震災と最悪の原発事故の下、被災者への救援と国の総力を挙げた復興を求めるとともに、住民の命と暮らしを守る、福祉・防災のまちづくりを提案してきました。原発問題では、安全優先の原子力政策と自然エネルギー中心の政策への転換を訴えました。地域の医療体制の確立、国保料の引き下げ、学校や住宅の耐震化、住宅リフォームへの助成制度の確立など、命と暮らしを守る具体的な政策を掲げ、地方議員・候補者の生活相談や実績と重ねて共感と支持をいただきました。新たに選出された地方議員を先頭に、公約の実現に向け全力を挙げていきます。
国政と地方政治が行き詰まり、新しい政治への探求が続く中で、1971年の黒田革新府政誕生から40周年を迎えました。公害問題や保育運動など各分野の運動が合流し、府民型統一戦線を発展させ、府民が主人公の政治への道を開きました。古い自民党政治の装いを変えた地域政党に目が向けられる中、切実な要求に沿った草の根の府民運動を広げ、府民の新たな共同を発展させていく大事なときを迎えています。秋にも行われる大阪市長選挙、大阪府知事選挙に向けて新たな運動を開始していきましょう。
特別に厳しく激しい選挙戦となった、今回のいっせい地方選挙の総括は、全国的な経験と教訓にも学びながら、前半戦での競り負け、後半戦での共倒れ問題など、実際の活動に即して深めていきます。第2回中央委員会総会で解明された、政治論戦、選挙活動、党の自力の問題、その前進方向をどこまで実践できたのかを検証し、国政選挙での巻き返し、次の地方選挙に向けて、新たな奮闘を開始していきます。
1〜3人区で勝利を切り開き、どんな風にも負けないために、強く大きな党を建設することは重要な教訓の1つです。忠岡町では前回得票比105%・参院比例得票比250%に、田尻町では前回得票比106%・参院比例得票比198%に前進させましたが、党員、読者、後援会員の増勢を図り、その力を発揮しました。各党組織で決めた「成長・発展目標」の実現に向け、党勢の新たな上げ潮をつくる「5つの挑戦」に取り組んでいきましょう。
投稿者 jcposaka : 2011年04月29日