“アンケートを活動の力に” 福祉と防災の田尻町へ――公約実現スタート集会 住民要求まっすぐ町政へ 日本共産党田尻町議団
4月のいっせい地方選で、田尻町では日本共産党の小川雄司、吉開育子両町議が前回選挙から得票数・率とも伸ばして当選し、現有議席を守りました。有権者の信頼を集めた大きな理由は、町民アンケートに基づいた公約づくりや議会活動。6月議会を前にした22日、町内で「公約実現スタート集会」も開かれました。
「行ったことを実行する党」――議員団に期待
集会には後援会員ら約20人が参加。地元特産のタマネギ「吉見早生」を使ったかきあげなどを味わいながら、小川、吉開議員が今回の選挙戦で掲げた5つの公約に触れ、実現への決意を語ったほか、今後の町政のあり方などを語り合いました。
小川議員は、日本共産党が作成した「原発からの撤退を求める署名」を紹介しながら、「公約実現とともに、『原発ゼロ』を目指すスタートの日にしたい」とあいさつ。吉開議員は、「皆さんの期待を裏切らないよう、議案提案権も生かして頑張ります」と語りました。
災害時の行政無線改善求め
5つの公約の1つに、「防災行政無線の改善・強化」があります。町は、緊急時や行事の案内などを伝えるため、無線で受信して放送するスピーカーを町内10カ所に設置していますが、町民アンケートで寄せられた意見は、「音声が聞こえにくい」。窓を閉め切っていたり、風向きによっては、放送の内容が伝わらないといいます。
議員団では、すでに全国各地の自治体で実施されている家庭用個別受信機を、田尻町でも導入することを求めるとしています。
「東日本大震災の津波は、人ごとではありません」と、東南海・南海地震の津波を心配するのは阪上光明さん(80)。「海に面しているのが田尻町。いざというときにどう逃げるのかは重大な問題です。独り暮らしの高齢者も増えているだけに、無線の改善はどうしても必要」と語ります。
「私は以前、共産党は嫌いだった」と言うのは、日本共産党田尻町後援会副会長の在木精一さん(76)。「言ったことと、実際にやることが一致していて、うそがないのが小川さんや吉開さん。これが他の党とはまるで違う。民の心が通じる議員が頑張ってくれることは、何ものにも代え難いし、町民の幸せだと思う」と話しています。
要求を基に町政を動かし政策を練り上げて実現へ
参院比例票の2倍に伸ばす
田尻町は人口約8300人、世帯数約3500の小さな町です。
選挙戦では定数10に11人が立候補する少数激戦の中、小川、吉開議員は813票(得票率19・9%)を獲得。3人が立候補した前回より44票、得票率を3ポイント伸ばして改選議席を確保しました。
日本共産党の参院比例票(10年7月)から得票を約2倍、得票率を8・35ポイント伸ばしました。当選した現職議員が前回から得票を増やしましたが、その中で吉開議員は1・8倍と最も得票を伸ばしています。
日本共産党田尻町議団は、前回選挙で公約した通り、全戸を対象にした「町民アンケート」に毎年取り組んできました。この4年間に計6回取り組み、寄せられた回答は498通。町民の要求に基づいた論戦は町政を動かし、ことし7月から子ども医療費助成制度が中学卒業まで拡充されます。
5つの政策の実現を目指す
3月には、東日本大震災を受けて「緊急防災アンケート」を実施。被災した町民の親類の安否が確認できたとの回答のほか、コピーして2通分の回答用紙が届いたり、中には義援金が添えられていたものもありました。
今回の選挙戦で町議団は、アンケート結果に基づいて、「介護保険料の引き下げ、国保料の抑制」「防災行政無線の改善・強化、避難所・避難方法の周知徹底」はじめ5つを政策化。09年度で2億9千万円の黒字になっているなど町財政の状況も示して、今後4年間で実現を目指すと公約しました。
さらに東南海・南海地震に備えて町の防災対策を見直すことや、熊取町にある京大原子炉実験所の安全点検などを掲げ、「防災・福祉の田尻づくり」を訴えました。
町議会には選挙後、新たに災害対策特別委員会が設置されたことから、「選挙戦で具体的な防災対策を公約したのは日本共産党だけ。議論をリードできるよう頑張りたい」と小川議員。6月には日本共産党田尻町後援会の主催で、京大原子炉実験所の見学会も行います。
投稿者 jcposaka : 2011年05月28日