「独裁ノー」で歴史を開こう 橋下「維新」追い詰め ダブル選投票へ 党派超え広がる共同 大阪と日本の命運をかけて
橋下・維新の会の「独裁政治」を許すのか、民主主義を守るのか――大阪と日本の命運がかかった府知事選、大阪市長選が大激戦のまま27日、投票日を迎えます。「明るい民主大阪府政をつくる会」と「大阪市をよくする会」は、「独裁ノー」の歴史的審判を下そうと、府知事選では梅田章二候補の勝利、大阪市長選では橋下市政誕生の阻止へ、「反独裁」を掲げる平松邦夫候補の再選に全力。大阪で、全国で、橋下・維新の会を追い詰める共同が広がっています。(関連記事2、3、8面)
大阪市長選の最大の争点に
大阪市長選の様相は、「大阪市をよくする会」の渡司考一さんの出馬中止で一変。自ら「独裁」を宣言し、議会と民主政治を否定する橋下・維新の会による「独裁政治」を許すのか、大阪の民主主義を守るのかが最大の争点になっています。
平松候補の陣営は、「独裁政治NO」と書いたビラを配布し、橋下氏の政治手法の危険性を訴え。平松候補は、「『選挙で勝てば何でもできる』というのは民主主義ではない」と述べ、議会の過半数獲得によって議案を強行可決する維新の会を批判。「独裁で『大阪市の権限と財源をむしり取る』と言っている人を市長にしていいのか」と訴え、奮闘しています。 府知事選では、維新の会の松井一郎氏や、「私以上に前知事の改革を継承できるものはない」と述べている倉田薫氏に対し、梅田候補は、「『独裁』許さず、安心優しさの大阪を一緒に」「府民が主人公の大阪に」と訴えています。教育基本条例反対アピール
「橋下・維新の会の『独裁』政治を許さない」の共同が、府内外で急速に広がっています。知事が政治介入し、「教育目標」を決めるとした「教育基本条例案」に対しては、府教育委員全員が「可決されれば総辞職」と表明。18日には、東京大学教授の小森陽一さん、元中央教育審議会委員の市川昭午さん、女優の竹下景子さんら10人が呼び掛け、条例案反対のアピールを発表しています。
大阪労連など大阪の労働7団体が16日発表した連名アピールには、連合大阪の多賀雅彦事務局長が、「今度の政治戦で、独裁政治を許さない行動を起こそうとの呼び掛けとは同じ思い。私たちも反独裁、反維新の会の立場で行動しています」とのコメントを寄せています。
有権者を欺く選挙戦術さえ
「反独裁」の包囲網に追われる橋下・維新の会は、法定ビラ(知事選第2号)では、「独裁ではありません」「大阪市はバラバラにはしません」などと言い訳を繰り返しています。
橋下氏は選挙公報で、自ら「大争点」としてきた「教育基本条例案」に一言も触れない一方で、「11月27日に勝てば、教育の現場は劇的に変わる」と発言。有権者を欺き、選挙に勝てば「民意を得た」として強行を狙うという「恐怖政治」そのものです。
「明るい会」と「よくする会」は、大激戦のまま迎える投票日を前に、橋下・維新の会の野望を打ち砕き、「すべての有権者に働き掛けて、歴史を切り開く運動を大きく前進させよう」と訴えています。
(「大阪民主新報」2011年11月27日付より)
投稿者 jcposaka : 2011年11月26日