日本共産党の躍進で 維新の野望打ち砕こう 共産党大阪4区大演説会 市田書記局長が訴え
2日開かれた日本共産党大阪4区大演説会で講演した同党の市田忠義書記局長は、政治の対立軸は「民主か、自民か」にあるのではなく、財界・大企業べったり、アメリカ言いなりの「二つの異常」を良しとする民主・自民・公明など従来型の政治を行う勢力か、日本共産党かにあると述べ、橋下・維新の会の危険な狙いについても言及しました。
維新の中身は古い自民党政治
市田氏は、「政治が行き詰まってくると、その政治の中身を変えるのではなく、必ず目先を変えた新しい勢力が出てくるが、結局政治は変わらない閉塞感が漂っている」と指摘。橋下・維新の会も基本的にはそれと同じだが、これまでの「新党」とは少し違い、日本の民主主義にとって大変危険な性格を持っていると語りました。
市田氏は、橋下・維新の会が「維新八策」の中身はTPP(環太平洋連携協定)、憲法9条改悪、日米軍事同盟基軸、労働市場の流動化・自由化など、民主・自民の政治と何も変わらないアメリカ・財界べったりだと指摘。政策ブレーンも、森・小渕内閣の経済企画庁長官を務めた堺屋太一氏、小泉「構造改革」の中心メンバーだった竹中平蔵氏や財務官僚の高橋洋一氏など、「既成政党に代わるどころか、古い自民党政治そのもの」と述べました。危険な手法はヒトラーばり
「しかも問題なのはその政治手法」と述べた市田氏。大阪市の幹部や一部労働組合には正すべき問題があり、日本共産党も市役所ぐるみの選挙運動や「解同(部落解放同盟)」一体となった乱脈不公正な同和行政とたたかってきたことを紹介。だからといってそれらの問題を口実にした、橋下市長の「思想調査」は許されないと強調しました。「こんなことがやられたのは日本では特高警察が幅を利かせた戦前だけだ」と語りました。
さらに市議会で維新の会が取り上げた大阪市交通局の労働組合の問題は、橋下市長が「思想調査」を強行する根拠にしたが、捏造(ねつぞう)だったことが判明。「ヒトラーは、自分たちで国会放火事件を起こして、それをドイツ共産党のせいにして、徹底的に弾圧して国会から排除し、独裁体制を築いた。これとまったく同じやり方ではないか」と強調。捏造が判明しても反省するどころか、「僕が濡れ衣を晴らした」と居直る橋下市長は、「まさにヒトラー張りの論法だ」と述べました。
行き詰まり打破の展望示す
市田氏は昨年11月の「ダブル選」で、「独裁政治」を許さず、民主主義を守る一点での共同が広がったことを振り返りながら、「どんなに思想・信条、政策が違っても、民主主義という一番大事な土俵を守るために頑張られた皆さんの決断と奮闘こそ、大阪と日本の民主議を守る正義のたたかいとして、歴史にさんぜんと輝くでしょう」と語りました。
さらに市田氏は、党創立以来90年、平和と民主主義、人権を守ってたたかい抜いてきた、政治の行き詰まりを打ち破る展望を示す唯一の党、日本共産党を大きく躍進させていただくことが、橋下・維新の会の野望を打ち破る最も確かな道だと強調。来るべき総選挙での支援を訴えました。(2012年4月8付「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2012年04月07日