国民の声聞け 悪政に怒 国民大集会に2万4千人 大阪からも300人
民主・自民・公明3党は、消費税大増税と社会保障改悪の「一体改革」関連法案などを十分な審議なく6月26日の衆議院本会議で強行採決。野田首相の大飯原発再稼働容認発言問題への怒りとあいまって、ますます国民の批判が高まっています。23日には、東京の明治公園(新宿区)で開かれた「いのちと暮らしを守れ!怒りの国民大集会」に全国から2万4千人、大阪からも約300人が参加。大阪では24日、青年たちが「野田内閣はNO!だ」を掲げて緊急デモ、豊中市では23日、子育てママら女性たちが「バイバイ原発」とパレードを行いました。
「いのちと暮らし守れ!怒りの大集会」は、全労連や全商連、民医連、新日本婦の人、農民連などでつくる実行委員会が主催。
連帯あいさつした東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターの綱島不二雄代表世話人は、政府の被災地復興支援が「大資本の復興ビジネスの支援だ」と告発。「被災者が主人公の復興を」と訴えました。
政党からは日本共産党の志位和夫委員長が連帯あいさつ。「消費税やTPP、原発、基地。それぞれの切実な一致点で共同を発展させ、互いに連帯を強め、日本を変える新しい統一戦線をつくろう」と呼び掛けると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。
同党の清水ただし衆院候補も参加し、「消費税増税は許さない」と、拳を突き上げてデモ行進をリード。チャーターバスなどで会場に駆け付けた大阪労連傘下の労働組合や、大商連、大阪民医連など大阪からも300人以上が参加。「大増税許すな」、「社会保障を守れ」とアピールしました。
大阪でも頑張りたい
大阪市北区でデザイン会社を経営する同区民商会長の川合悟さん(69)は「税金は取れるところから取るのが原則。政治家は早く気付くべきだ」。
大阪市淀川区のクリニックで医療事務をする佐々木風季さん(20)は、「消費税増税の問題は若い人も知ってほしい。原発の再稼働も、現地の人も反対しているのにどうして進められるのか」と話し、「社会保障を改悪させないために大阪に帰っても頑張りたい」。
府職労書記長の小松康則さん(41)は、「私たちの仕事は府民生活を守ること。安心して暮らせる大阪にするために、仕事と同時に社会を変える運動もしていかなければならない」と話していました。
原発再稼働NO!野田内閣もNO!
青年「みんなも行こ!」.
6月24日、大阪市内で行われた「原発再稼働反対!野田内閣NOだ!6・24緊急デモ」(同実行委員会主催)には140人が参加しました。
デモは、「再稼働反対とともに、国民不在の野田内閣退陣と衆院解散を求めるデモを」と、大阪の青年が1週間前に企画。インターネットなどで、「みんなも行こ!」「ゆるーく参加してこよう」など参加表明が相次ぎ、子連れの親や学生、弁護士、落語家、政治家、外国人など、年齢も立場も異なる人たちが集まりました。
野田首相の地元・船橋市から大阪に引っ越してきた若い女性は、「以前、野田氏に投票したが後悔している。ツイッターでデモを知り、参加した」と話しました。日本共産党の清水ただし衆院比例候補も参加し、連帯あいさつしました。
ママもデモ「電気足りてます!」
子どもたちの未来のために原発再稼働やめて”と、6月23日、「バイバイ原発@とよなか女性平和パレード」が豊中市内でありました。新日本婦人の会豊中支部の、子育て世代が中心になって呼び掛けた行動。
小学生から幼児連れの親子をはじめ、車いすの高齢の女性まで約50人が参加。「市民と電気どっちが大事ですかー?」「原発なくても電気は足りてまーす」と沿道にアピールしました。
力強く叫んでいた女子高生(17)は、「一度原発なしでやってみたらいいと思う。それもやらずに無理と決め付けるのは、違うと思う。叫べる時に叫んでおきたい」と話していました。
参院で廃案へ
日本共産党が抗議宣伝
民自公3党が消費税増税法案を衆院本会議で強行採決した6月26日、日本共産党が各地でいっせいに抗議宣伝を行いました。
大阪市北区では、清水ただし府副委員長・衆院近畿候補が地元の党・後援会と宣伝。
清水候補は、「税と社会保障の一体改革と言いながら、社会保障は切り捨てばかりで、消費税増税だけ残った。世論を無視し、国民に痛みを押し付けるのは許せない」と3党の暴挙を厳しく批判しました。
清水候補は、「こんなことのために国民は政権交代を望んだのではない。民主党が政権をとっても政治が変わらなかったのは、大企業・アメリカ言いなり政治を変えなかったから」だとし、「力を合わせて参院で廃案に」と訴えました。
(2012年7月1日付け「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2012年07月01日