人生、この党と共に 日本共産党創立90年 大阪でも入党相次ぐ 八尾市・久宝寺支部
日本共産党は7月15日、創立90周年を迎えます。消費税増税や原発再稼働、垂直離着陸機オスプレイ配備など野田内閣の暴走と民自公3党の「談合政治」に国民の怒りが広がり、大阪では橋下・維新の会による「大阪市解体」の正体が浮き彫りになる中、国民の苦難解決を立党の精神とし、悪政の大本をただす改革提案をはっきり示す日本共産党に入党者が相次いでいます。八尾市内で活動する久宝寺支部もその一つ。4月から6月までに10人を党に迎えて、新しい前進を始めています。
応援から参加へ
久宝寺支部が活動している八尾市西部。
「久宝寺御坊」の名で知られる顕彰寺(けんしょうじ・浄土真宗本願寺派)を中心に、室町時代に形成された古いまち並みがいまも残る地域もあります。同党の越智妙子市議の生活相談地域です。
ことし4月に支部が開いた「党を語るつどい」で、は一度に5人が入党。女性Aさん(53)も次男(28)と一緒に入党しました。6人の子どもを育てる中で、越智市議への生活相談を通じて日本共産党と出会い、「ずっと議員さんや共産党への信頼がありました。応援するだけではなく、今度は自分自身が活動していこうと思ったんです」。
Aさんは、ホームヘルパーをしていた体験から、介護保険の実態に疑問を抱いてきました。
「ろくにサービスも受けられないのに、保険料は年金から天引き。一人暮らしのお年寄りの不安も聞いてきました。消費税を上げれば、高齢者の暮らしはどうなるのか。誰もが年をとっていきます。先輩の党員の皆さんから勉強させてもらって、一つ一つ頑張りたい」。
人間のつながり
支部の党員の多くは、医療生協かわちの生活協同組合の八尾西支部で、地域住民の命と健康を守る活動にも参加しています。
寺内町の古民家を利用した活動センター「より道」が、2010年秋にオープン。昨年10月から毎週土曜日の午後に、越智市議を迎えた生活相談活動を続けています。「医療費が払えない」「住む家がなくなった」など一刻を争う相談が後を絶ちません。
中心メンバーの一人、奥野喜代子さん(77)は、相談者の通院に付き添うなど親身な援助を惜しまないことから、「お母ちゃん」と慕われています。1945年3月の大阪大空襲後、疎開先の藤井寺で機銃掃射の弾丸が左足を貫通。戦後、結婚して住んだ名古屋では、伊勢湾台風の高潮に家を流されましたが、生後7カ月の長女とともに九死に一生を得ました。
党員として「しんぶん赤旗」の配達・集金も担当する奥野さんは、「集金では読者の人の話をよく聞いて、私もしゃべるので時間が掛かるんですが、ほっておけないんですよ」。支部では、そんな温かい人間同士のつながりが広がる中で、4月から5回開いた「党を語るつどい」を中心に入党者を迎えています。
もっと強い党つくっていこう
総選挙勝利目指して
日本共産党は昨年7月から総選挙勝利を目指す「党勢拡大大運動」に取り組み、目標達成のために、この5月末から7月末までを「特別期間」と設定しています。
久宝寺支部は8日の支部総会で、「特別期間」の目標をやり切ろうと意思統一。報告した党八尾柏原地区委員の松本喜久夫さんは、新入党の男性が、呼び掛けに応えて朝の駅頭宣伝に参加したことも紹介しながら、「皆さん、人生の苦労や思いを重ねて、自分も一緒にやろうと入党された。さらに働き掛けを強めて、もっと強い党をつくっていこう」と呼び掛け。支部長の松元リエ子さんは「いまこそ共産党が伸びないといけないとき。みんなで協力して頑張りたい」。
10日には、6月に入党した男性Bさん(56)の歓迎会が開かれました。Bさんは、3年前に「派遣切り」に遭いました。警備会社で働いていましたが、1回わずか800円の夜勤手当など劣悪な労働条件の下で病気に。生活相談を通じて入党した思いを「共産党は弱者の味方だから」と語りました。(2012年7月15日付「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2012年07月14日