シリーズ日本共産党vs橋下・維新 府委員会パンフによせてB 暴走・逆流とたたかう党か、ひれ伏しあおる党か
パンフレットの第3章「『独裁・恐怖政治』も、歴史の逆流も許さない」は、@橋下・「維新の会」は国政で何をやろうとしているのかという疑問に、「大阪でやってきたこと」をみれば、それが分かること、A橋下・「維新の会」に対する中央政界の各政党の態度の問題で、「維新の会」の暴走・逆流とたたかう党か、ひれ伏し、あおる党かを浮き彫りにしています。
歴史の逆流加速する「維新」
大阪の中小企業団体の幹部は11日、日本共産党との懇談で、「府の中小企業振興予算はことごとく削られほとんどなくなっている」「(職員基本条例で)職員の活気がなくなり、萎縮している」「いままでは職員は上司とも振興策で意見をたたかわせていたがそれもなくなったように思う」と語りました。
パンフは、橋下・「維新の会」が大阪でやってきたこととして、@市職員だけでなく一般市民・国民の思想・良心の自由、政治活動の自由を踏みにじる「思想調査」に象徴的に現れている、自由と民主主義を窒息させる「独裁・恐怖政治」、A教育条件整備を放置しながら、行き過ぎた競争教育や教育への介入など、伸び伸びと子どもたちが育つ教育をつぶしている実態、B憲法9条の改変や「従軍慰安婦」への強制はなかったという橋下氏など、過去の日本の侵略戦争と植民地支配を否定し、歴史の逆流を加速させる先兵であることを明らかにしています。
「維新」に迎合する自公民
同時に、中央政界の民主党、自民党、公明党、みんなの党などが、大阪市の解体とさらなる大規模開発を可能にする「大阪都」法案を成立させるなど、橋下氏にひれ伏している事実を示しています。
その後、民主、自民、みんなの党からのくら替え議員で「日本維新の会」を設立。国会議員団代表の松野頼久氏は、民主党の「TPPを慎重に考える会」幹事長でしたが、TPP参加を掲げる「維新」に入党。政策転換の無節操ぶりにはあきれます。
橋下市長から「僕が生きるも死ぬも公明の…皆さん次第」と持ち上げられた公明党は、敬老パス有料化、クレオ廃止など市長提案にことごとく賛成。次期総選挙で公明党が出馬予定の9選挙区に「維新」は候補者を立てないと合意しました。
「選挙で勝ち馬に乗ろう」と市民・国民の利益を平気で売り渡し、住民犠牲、民主主義破壊の逆流に迎合する醜態は、日々露呈しています。
「国民が主人公」貫く共産党
橋下・「維新の会」は、小泉改革の失政=弱肉強食の新自由主義の古い政治を極端に推進するとともに、恐怖政治で民主主義を窒息させる「実績」と特質をもっています。これに、民主、自民などが引きずられ、逆流が加速しています。
実際、橋下氏が自衛隊の海外派兵に道を開く「集団的自衛権の行使」「靖国神社への参拝」を公言(9月13日)すると、翌日、自民党・安倍晋三氏が改憲で「維新が大きな力になる」と期待を表明しました(14日、総裁選共同会見)。
それだけに、「維新」の暴走・恐怖政治に真正面から対決し、「国民こそが主人公」の立場を貫く日本共産党の躍進が求められています。(U)
(2012年10月21日付「大阪民主新報」)
投稿者 jcposaka : 2012年10月20日