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シリーズ日本共産党vs橋下・維新 府委員会パンフによせて 最終回 国民に根を張る党か、“浮き草”のような党か

2012年10月27日

 パンフレットの第4章は、政党論です。
 日本共産党は、国民の中に根を張った最も政党らしい政党として、日本社会の中で評価されています。

共産党は政党らしい政党

 21ページで、二人の「発言」を紹介しています。元鳥取県知事で慶応大学教授の片山善博氏は、『中央公論』9月号で、「日本には共産党などを除くと政党らしい政党は事実上ない」と書き記しています。また、前自民党総裁・谷垣禎一氏は、「日本(の政党)で地方組織をしっかりし、どこへいってもそれなりのレベルの地方議員を持っているのはそう多くない。共産党というのは、そこは敵ながらあっぱれで、それなりのレベルの地方議員を持っている」(8月31日自民党本部の会合で)と語っています。
 パンフレット第2章に登場している小池俊二さん(株式会社サンリット産業代表取締役会長)は、3月の大阪府委員会主催「大阪経済懇談会」のあいさつの中で、「柔道の父・嘉納治五郎が、政治というたたかいには『王道』と『覇道』という二つの道があるといっています。いまのところ、つまらない駆け引きや己のためのたたかいをせず、『王道』を走っているのは共産党だけではないでしょうか。共産党には堂々と『王道』を歩んでもらいたいと思います。」と語っています。
 国民主権と民主主義を守り貫く党。国民の苦難解決のために草の根で暮らしを支え、政治を変えるための日常活動を進める党。日本の財界とアメリカに国民の立場からきちんとものを言う党。そして大阪では、2千の党支部、152人の党地方議員(9月1日現在)が、草の根で府民の暮らしを支え、政治を変えるために活動を繰り広げています。…どの切り口でも、「政党らしい政党」としての光りを放ち続けています。

「八策」不評で新綱領作成へ

 一方、「日本維新の会」はどうでしょうか。
 パンフレットには大前研一氏の、「小泉チルドレン」などより促成栽培の「橋下ベイビーズ」という言葉を紹介しています。その組織のあり方に「疑問」や「不安」の声が増えつつあります。
 それもそのはず、「綱領」だと言っていたはずの「維新八策」は、評判が悪いとなると、「新たな党綱領作成」(「産経」10月5日付)へ。
 「規約」はというと、文字通り「橋下代表が決定できる民主主義」というべきもので、「執行役員会」の議決は、「過半数」ではなく、「代表を含む過半数」、つまり代表には「拒否権」があるのです。
 「橋下の狙いは、自分の同意がなければ何も決められない体制をつくることにあった」(「読売」10月20日付)
 さらに、「日本維新の会」に集まった顔触れから、「落選しそうな議員の救命ボート政党」と週刊誌でやゆされ、あの石原都知事も、「あの顔触れじゃ失望」という始末です。

橋下ブームは長続きしない

 その一人、松浪国会議員団幹事長が地元高槻市などの自民党後援会員に手紙を送り、そこには「橋下ブームは長続きしない」と記されていることも明るみに出ています。
 こんな“浮き草”のような党に日本の未来が託せるでしょうか。
 総選挙勝利へ、橋下・「維新の会」を正面に据え、打ち破る。「橋下・維新パンフ」をその大きな力にすることが求められます。(S)
(2012年10月28日付「大阪民主新報」)

投稿者 jcposaka : 2012年10月27日

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