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共産党の躍進で日本の政治は変わる 増税中止・原発ゼロ・安保条約廃棄 大阪から躍進の流れを 日本共産党大演説会に8千人 志位和夫委員長が訴え

2012年11月03日

 解散・総選挙をめぐり政治情勢が緊迫する中、日本共産党大阪府委員会が10月30日、大阪市浪速区の府立体育会館に志位和夫委員長を迎えて大演説会を開き、会場いっぱいの約8千人が参加しました。日本の政治の行き詰まり打開へ、総選挙で「650万・議席倍増」を目指す日本共産党。同党が躍進すれば政治と日本の進路はどう変わるのか――大阪から全国遊説をスタートさせた志位氏は力強く語りました。
日本の進路問う歴史的な選挙に

 「総選挙で、大きな2つの流れの対決の構図がはっきり浮かび上がってきた」――こう切り出した志位氏。第1は民主・自民・維新の会という歴史に逆行する危険な流れ。第2は、「原発ゼロ」、TPP(環太平洋連携協定)反対、大阪での維新の会の暴走に抗するたたかいなど、新しい政治を求める国民運動が歴史的高揚を見せていること。この2つの対決の下、日本の進路が問われる歴史的な総選挙で、「日本の政治全体に衝撃をもたらすような大躍進がどうしても必要。大阪から日本共産党躍進の流れを」と訴えました。

議席倍増を力に増税中止法案を

 「財界中心」「アメリカ言いなり」という「2つの害悪」を大本から断ち切る改革の展望を示し行動するのが日本共産党だと志位氏は強調。財界・「原発マネー」と無縁の日本共産党の躍進で原発固執勢力に審判を下し、原発ゼロの日本を実現しようと呼び掛けました。
 消費税増税を強行した民自公にも、結局増税になる「消費税地方税化・地方交付税廃止」を掲げる維新の会にも、「ノー」の審判を下そうと力説。さらに消費税増税に頼らず社会保障と暮らしを充実し、財政危機の打開を目指す筋道を述べ、「選挙後の国会に消費増税中止法案を提出・可決したい。議席倍増でこの仕事をやらせてください」と訴えました。

安保をなくして平和の発信地に

 志位氏はTPP、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイ問題などを通して、「アメリカ言いなりでいいのか」との声が広がり、国民の怒りの矛先が日米安保条約に向かっていると指摘。民主も自民も、維新の会も指一本触れない日米安保条約をなくし、対等・平等の日米友好条約を結べば、日本は憲法9条を生かした“平和の発信地”となり、経済主権を確立する保障になると語りました。
 志位氏は尖閣諸島問題での提言も詳述。「外交は共産党に任せた方がよい」などの声が寄せられていることを示し、「期待に応える躍進を」と語りました。

独裁政治許さぬ共同を広げよう

 さらに志位氏は、維新の会は民主・自民・公明と同じ古い政治を狙うだけでなく、自由と民主主義を窒息させる恐怖政治・独裁政治、ファシズムにつながる特別の危険があると述べ、「思想調査」や「教育基本条例」の問題点を指摘。橋下氏の「決定できる民主主義」は独裁政治そのものと告発し、「こういう政治を大阪から全国に広げることは断じて許せない。自由と民主主義を守るために立場の違いを超えた共同を広げよう」と力を込めました。

衆参候補勢揃い
力強く決意表明

 清水ただし衆院近畿比例候補(大阪4区と重複)、府内19区の小選挙区候補、たつみコータロー参院大阪選挙区候補が勢ぞろい。国会から駆け付けた山下よしき参院議員、宮本たけし衆院議員(衆院近畿比例候補)が決意表明しました。

必要なのは競争ではなく知恵や人間としての深み
前府教育委員長の生野照子さん呼び掛け

 演説会では前大阪府教育委員長で医師の生野照子さんが、自らの診察体験を交えてあいさつ。「家でやるとお母ちゃんが泣く。でも腕を切らずにいられない」と学校のトイレで友だちと一緒にリストカットする女子中学生の例などを挙げ、「明日の生活を相談するのがいまの外来。そういう子どもたちに、どう日本を背負えと言えるのか。私は迷います」と語りました。
 同時に「そこから立ち上がる子どもたちがいる」と生野さん。外来では患者が患者の相談に乗るシステムをつくり、「いろいろな人に支えられてやってきた。それをいま、しんどがっている人に伝えて力になりたい」と支え合っていることを紹介。「ペーパーテストで国のリーダーは育たない。必要なのは学力競争ではなく、人間の知恵、生きる力、人間としての深み。それを大阪から出していきましょう。しんどい子ども、頑張るこどもたちの力を伸ばす大阪にしてください」と呼び掛けました。

大演説会参加者の声

憲法9条守る

 「大阪だけじゃなく、日本全国で政治を良くしたいと頑張っている人がいると感じることができた」。志位委員長の演説を聞いた服部千代さん(31)=大阪市中央区。維新の会が目指す政治は、憲法改悪を目指す古い政治そのものと感じたと語ります。「憲法9条を守るために行動し続けたい」と話していました。

豊かな教育を

 「維新の会」の学力テスト公開や学校選択制など競争をあおる教育では、思いやりを持った子どもは育ちません」。東大阪市で中学生の子を育てる内倉由夏さん(35)がきっぱり語ります。「多感な思春期に豊かな友情を育み合えるような学校教育を実現したいですね」
(2012年11月4日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2012年11月03日

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