消費税増税なしで大丈夫 デフレ脱出・財政危機打開―
共産党躍進が鍵
4日に公示が迫った総選挙で、消費税増税、大阪と日本経済をどうするのかが一大争点になっています。所得が減って消費が落ち込み、内需が冷え込む「デフレ不況」はますます深刻。日本共産党は、暮らし、経済も財政も壊す消費税増税の中止をきっぱり主張。経済を立て直し、社会保障や財政危機を打開する展望を語り、府民と共に行動しています。
国民の所得を増やす
――「議席倍増」で中止法案を
日本共産党は11月26日発表した「総選挙政策 日本共産党の改革ビジョン」で、「デフレ不況」から脱出する最大の鍵は、国民の所得を増やし、GDP(国内総生産)の約6割を占める内需を、活発にする政策に転換することにあると強調しています。
大企業の責任も
13兆5千億円もの所得を国民から奪う消費税大増税は、暮らし、経済、財政を破壊するときっぱり反対。総選挙で「650万票・議席倍増」を力に、新しい国会で消費税増税中止法案を提出し、成立のために全力を挙げると訴えています。
さらに大企業がため込んでいる利益剰余金などの「内部留保」は260兆円。これを雇用や中小企業に還元して内需を呼び起こせば、「デフレ不況」の悪循環を断ち切れるとして、▼電機産業13万人大リストラの中止▼正規雇用を原則に▼賃下げ政策を転換し、最低賃金の大幅引き上げ―などを掲げています。
社会保障と財政再建
――「別の道」示し行動する党
日本共産党はことし2月、消費税増税に反対するだけでなく、それに代わる財源を示しています。
「改革ビジョン」では、不要不急の大型開発や原発推進予算、軍事費、政党助成金など歳出の無駄の一掃はもちろん、大企業や富裕層への優遇税制を改め、能力に応じた負担で社会保障を支える仕組みをつくれば、18〜20兆円が確保できるとしています。
10年後に20兆円
第2に、国民の所得を回復し、税収も増やして財政も好転すれば、10年後には20兆円程度の自然増収が可能となると指摘。税財政改革と合わせ、新たに生まれる40兆円程度の財源で、消費税に頼らなくても社会保障を充実し、財政危機を打開する道が開かれると訴えています。
大企業に応分の負担を求めるこの改革は、「財界が最も嫌がること」(市田忠義書記局長、11月24日、難波・騠島屋前で)。
企業・団体献金を1円も受け取っていない日本共産党だからこそ、できることです。
民主 公約破り無反省
自民 増税して大型開発
維新も「消費税11%」
民主党の野田佳彦首相は11月25日、茨木市など4カ所の街頭演説で「消費税」の「し」の字も口に出さず、「(社会保障の財源を)誰が負担するのか」「大事なサービスだからみんなで支え合っていこうというのが、今回の『社会保障と税の一体改革』だった」と正当化。3年前の総選挙での公約を踏みにじった反省はどこにもありません。
自民党の石破茂幹事長は、衆院大阪5区の公明党候補の応援で11月21日に大阪入りし、「消費税を払うと言って喜ぶ人は誰もいないが、次の時代の人がもっと困る」と演説。自民党が同日発表した政権公約では、税率引き上げによる財源で成長戦略などの分野に重点的に資金を配分”と無駄な公共事業に使うことを平気で打ち出しています。
日本維新の会の橋下代表代行は「消費税5%上げても社会保障はもたない。保険料引き上げ、給付見直し。厳しいことを言わないと日本は立ち行かない」(11月21日、京阪寝屋川市駅前)と叫びましたが、掲げるのは「消費税11%」。
医療費の窓口負担増などの激痛≠押し付ける「社会保障制度改革推進法」を密室談合で決めたのは民主・自民・公明3党ですが、橋下氏や維新の会はその別働隊≠ニなっています。
(2012年12月2日付「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2012年12月02日