「体罰」・暴力をなくす 府民的討論と共同を 共産党府委員会が提言
大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が、顧問教員から体罰を受け自殺した問題で、日本共産党府委員会は18日、提言「学校教育やスポーツから『体罰』・暴力をなくすために、府民的な討論と共同をよびかけます」(6面に全文掲載)を発表しました。
大阪市政記者クラブで行われた記者会見には、柳利昭府書記長、小林裕和文教委員会責任者、井上浩大阪市議団政調会長、たつみコータロー府・くらし雇用対策委員長・参院大阪選挙区候補が出席しました。
共産党府委員会の提言「学校教育やスポーツから『体罰』・暴力をなくすために、府民的な討論と共同をよびかけます」では、大阪市立桜宮高校の男子生徒が自殺した事件の徹底した事実調査と解明を求めるとともに、いじめや体罰をなくす上での府民的な討論と共同を呼び掛けています。
その上で、学校教育やスポーツの場で体罰・暴力を一掃するために@体罰の実態を調査し、学校での徹底した民主的議論と取り組みA体罰問題などへの対応と相談を行うセンターの設立B背景にある勝利至上主義や競争主義の克服C教育条件整備を進める教育行政の役割D政治権力による教育介入をやめるの5点を提案しています。
記者会見で井上浩大阪市議は、体罰やいじめが起こる背景に、国連から繰り返し是正勧告を受けている日本の異常な競争主義を指摘。打開策を上から押し付けるやり方は最も教育になじまないとし、現場の再生力を引き出すことが大事だと強調。たつみコータロー候補は、生活指導では体罰が必要なこともあるとした橋下大阪市長の発言などにみられるように、体罰を容認する風潮があることを指摘するとともに、学校教育における過度な競争教育の是正と併せて教育条件整備を進める必要性を述べました。
(2013年2月24日付け「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2013年02月23日