橋下・維新の「大阪回帰」戦略を打ち破り、堺市長選をはじめ9月の地方選挙勝利へ全力を
日本共産党大阪府委員会 柳利昭書記長に聞く
●維新の会とのたたかいで注目の堺市長選挙など、9月に重要な地方選挙が集中します。
9月には、8日投票の羽曳野市議選と柏原市議選に続いて、摂津市議選が15日投票、さらに阪南市議選と豊能町議選が22日投票で、そして堺市長選挙と西区・中区・南区の市議補選が29日投票でたたかわれます。各自治体の切実な住民要求に応えるとともに、消費税増税や社会保障大改悪、原発再稼働、憲法改悪など、安倍内閣の暴走ストップの声を広げる極めて重要な選挙戦です。
わが党は、参院選の大躍進を確信に、1970年代、90年代後半に続く「第3の躍進」の本格的な流れを切り開く第一歩のたたかいとする構えで、得票目標実現に挑戦し、議員選挙の全員当選に全力をあげます。堺市長選挙では、「橋下・維新による『堺乗っ取り・堺市つぶし』を断じて許さず、市民の暮らしと福祉、地方自治を守り抜く」立場から、竹山修身市長を自主的に支援して勝利のために力をつくします。
●維新の会は参院選の結果を受けて「大阪回帰」戦略を強めています。
7月30日の大阪維新の会全体総会で橋下徹共同代表は、大阪維新の会の「原点」として3つの課題――@堺市長選に勝つ、A大阪都構想を実現し関西州へ、B地方議員をしっかり誕生させる(大阪府内全支部設立)を提起。なかでも堺市長選挙について、「大裏切り者の竹山市長を倒し」「堺市長選に勝って大阪都構想に弾みをつけ、将来的に関西州へつなげる」と宣言し、「今回は質の違う総力戦になる。どっぷりつかってやってもらいたい」と叫びました。
そして、大阪選出の国会議員全員を大阪維新の会に所属させる規約改定で選挙態勢を強化し、9月の地方選挙でも議席拡大を狙います。堺市長選挙には、100人を超す大阪の維新地方議員全員投入に加えて、全国の国会議員や地方議員、国政選挙の落選者を集中させ、市長の公務放棄の批判をよそに、橋下氏が出席するタウンミーティングを7つの全行政区で最大規模の会場で計画するなど、まさに総力戦の構えです。
維新の会は、ウソとごまかしの大阪都・制度設計案で「改革」をアピールし、「慰安婦」暴言へのサンフランシスコ市議会の非難決議の撤回を求める開き直り書簡を送るなど、大阪の選挙に勝つことで批判を抑え込み、生き残りを図ろうと必死の取り組みをすすめています。彼らのこの構えを決して甘く見てはなりません。
同時に、この策動は追い詰められたなかでの生き残り作戦です。維新の会は参院選で、総選挙の比例得票を全国で半減、大阪でも7割に激減させました。私たちのたたかいは、維新の会への幻想を打ち砕いています。彼らの最後の砦である大阪で、逆に選挙で決着をつけるなら、その野望を潰えさせることができます。恐れず、あなどらず、維新にとどめをさす構えでたたかいぬきましょう。
●勝利のために重要なことは何でしょうか。
参院選で政党間の力関係が大きく変化したもとでの選挙です。選挙結果を受けて有権者の日本共産党への見方がさらに大きく変わり、どの問題でも抜本的な対案をもって自民党と対決できるのは日本共産党だということが、幅広い認識になりつつあります。また、維新の会に正面から立ち向かって「暴走ストップ」の共同を広げる日本共産党への信頼も広がっています。この様相にふさわしく宣伝で勢いを示し、「つどい」を無数に開いて、党と候補者が住民の願いに応える力と政策をもっていることを大いに知らせることです。
対話・支持拡大でも、参院選の教訓を生かして、支持者名簿とともに「マイ名簿」での支持の訴えをさらに発展させ、「折り入って」作戦で協力者を広げ、テレデータで広い有権者との対話をすすめていくことが重要です。
堺市長選挙をはじめ、9月の地方選挙の重要性をつかんで、大阪中から結びつきでの支持拡大とボランティア支援を集中し、必ず勝利を勝ち取りましょう。
投稿者 jcposaka : 2013年08月31日