堺のことは堺で決める 堺市長選15日告示 竹山勝利へ広がる共同
2013年09月14日
地方自治破壊許さぬ 市民と共に
堺市民の暮らし、まちづくりを左右するだけでなく、全国からも注目されている堺市長選が15日、告示されます(9月29日投票)。「大阪都」構想反対を掲げる現職の竹山修身市長(63)と、大阪維新の会の西林克敏・前堺市議(43)との一騎打ちになる見通し。維新の橋下徹代表(大阪市長)は「竹山さんは今の堺市のままでやっていきたい。僕らはそうじゃない」と攻撃していますが、「大阪都」構想による廃止・解体から堺市を守り、市民の願いをさらに前進させる政治の方向を示しているのが竹山市長。争点を覆い隠す橋下・維新の会と対決し、「竹山必勝」へ党派・立場を超えた共同が広がっています。
「堺は一つ。堺のことは堺で決める」――竹山市長は力強く語ります。昨年度だけで市内各区の行事・集会208カ所に出向くなど、膝詰めで市民と対話してきた「現場主義」に基づいて、マニフェスト「堺ビジョン1・3・1」を発表しました(8月30日)。
堺市を廃止・解体する「大阪都」構想に対し、「堺の自治を守れ」ときっぱり。子ども医療費助成制度の中学卒業までの拡充、国民健康保険料値下げなど4年間の実績の上に、3つの挑戦≠ナ、「小中学校全学年へのエアコン導入」「おでかけ応援バスを全日利用に拡充」などを打ち出しています。
竹山市長は「大阪都」構想では市税収入1300億円のうち460億円が吸い上げられると批判。「1300億円の財政を暮らしやまちづくりに生かす自治体を、市民と共につくりあげていく」としています。
「都」構想はいびつな社会つくる
7日夜、堺市堺区内で市民集会「堺大好き、堺っこ大集合」が開かれました。リレートークで北区自治連合協議会の松村昭雄会長は、「自治会活動は維新のような『トップダウン』方式では成り立たない」と強調。維新市政になれば、大阪市のように補助金が削減されるのではないかと不安を語りました。
大阪出身の中島岳志・北海道大学大学院准教授が講演。「都市間競争」に勝つために大規模開発や大企業誘致を進めるのが「大阪都」構想で、「『勝ち組』だけがもうかる、非常にいびつな社会。私は、それに対して『ノー』を言いたい」と語りました。
さらに「みんながどこかで居場所や出番を持ち、生きている意味を実感できる社会を目指そう。それとフィットしないのが『大阪都』だ」と力説しました。(13年9月15日付「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2013年09月14日