未来への希望 歌に込めて 15年ぶりうたごえ祭典が大阪に 大音楽会(11月2日)は大阪城ホール
11月2〜4日府内各地で
すべてのいのち輝かせ 未来への希望をうたおう=\―。65周年記念日本のうたごえ祭典・おおさか(同実行委員会主催・渡辺武実行委員長)が11月2日(土)〜4日(月)の3日間、府内各地で開かれます。15年ぶりとなる大阪での開催。北海道から沖縄まで全国から約200のサークルが参加します。
ことしで65周年
うたごえ運動は、戦後、平和と民主主義を求めて国民が大きく立ち上がる中で、1948年からスタートしました。日本民族の歌や世界諸国民の平和の歌、人々の生活とたたかいを源泉に活動を続け、平和運動や労働運動と結び付きながら全国に広がりました。60年安保闘争、沖縄返還をたたかった70年代、80〜90年代は反核・平和の草の根運動と呼応するなど、時代ごとにうたごえは人々の絆を深め、たたかいを励ましてきました。
現在は「核も基地もない21世紀に、自由と平和のうたごえを大きく響かせよう」を合言葉に活動を続け、ことしで65周年を迎えます。
憲法への思いを
とりわけ、憲法がないがしろにされ、人々の暮らしや平和が脅かされている昨今、うたごえで未来への希望を歌おうと、祭典への参加を呼び掛けています。
メーンの大音楽会(2日)は、大阪城ホールで午後5時開演。「平和の誓いへのファンファーレ」で幕開けし、「天満の子守唄」などで大阪の歴史と文化を紹介。「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」を歌う佐藤しのぶさん(ソプラノ)や、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団(牧村邦彦指揮)による「フィンランディア」などプロのオーケストラ演奏をはじめ、子どもや保育士、高齢者、地域など各団体が、それぞれのテーマでジャンルを越えたうたごえを披露します。
「こころ ひとつに」は、大阪市の「思想調査」裁判をうたった曲。被災地への思いをつづった「風を返して土を返して」(新実徳英曲)は、「聴く力」(外山雄三曲)、「わたしの育てた稲」(池辺晋一郎曲)と同様、65周年記念委託作品で今回が初演です。
連帯と勇気結び
大阪朝鮮高級学校による舞踊、韓国から仁川市民合唱団平和の風も出演し、ウクライナ出身の歌手ナターシャ・グジーさんもゲスト出演します。被災地に心を寄せた選曲では「おらぁこごがいい」(男声合唱)、「風よふるさとよ」(女声合唱)も。最後に「花は咲く」を1千人の出演者が歌い上げます。
実行委員長を務める元大阪城天守閣館長の渡辺武さんは、「今、憲法を輝かせ、人間らしく生活することへの願いがうずまいています。そこに立ち向かって連帯と勇気を結び合い、一人ひとりが生きる希望を手繰り寄せる祭典をご一緒に創ってゆきましょう」と呼び掛けています。
会場へは、JR大阪城公園駅、地下鉄大阪ビジネスパーク駅、各線京橋駅など下車。指定席4千円、自由席3500円、高校生以下・障害者とその介助者1人は1千人(当日は各500円増)。問い合わせは、06・6962・5482、FAX06・6969・1261実行委員会(大阪音楽センター会館内)。
3日(日)の特別音楽会(午後6時、ザ・シンフォニーホール)は、大阪市音楽団管楽アンサンブルや関西合唱団、合唱団京都エコー、東北合同合唱団、つぶて合唱団などが出演(チケットは完売)。4日(月)は府内各地で合唱発表会やオリジナルコンサートなどが催されます。(2013年10月20日付「大阪民主新報」より)
投稿者 jcposaka : 2013年10月20日