>>>ひとつ前のページへトップページへ

つくろう「ブラック企業規制法」 日本共産党 辰巳参院議員、清水氏らが訴え 実現に全力「さすが共産党」

2013年10月28日

ブラック企業規制法

 日本共産党国会議員団が「ブラック企業規制法案」を参院に提出(15日)したのを受け、大阪でも同党府委員会が経済団体や労働組合への申し入れ・懇談、ハローワーク前などでの宣伝・対話をスタートさせました。7月の参院選での躍進を力に、9年ぶりに同党単独で提出した法案。若者らを使い捨てにする働かせ方をやめさせ、働くルールを実現する法改正の実現へ、臨時国会での論戦・活動と結んで、府民的な議論を広げようというものです。

 「つくろうブラック企業規制法」と日本共産党大阪府委員会が19日午後、大阪市北区・梅田のヨドバシカメラ前で行った宣伝行動では、辰巳孝太郎参院議員、清水忠史府副委員長、堀田文一府議らが訴え。清水氏は、日本共産党のカクサン部員「雇用のヨーコ」と共に、特大のパネルを使って、「ブラック企業規制法案」の内容を紹介しました。

経済成長にとって大事

 同党国会議員団の「ブラック企業・雇用問題対策チーム」メンバーでもある辰巳議員は、法案の3つの柱@長時間労働を是正するA労働条件などの情報公開Bパワハラをやめさせるを説明。「ブラック企業を放置すれば、働く若者の労働者の心身はずたずたになる。もうけのために労働基準法を踏みにじる企業を規制することは、日本経済の健全な成長にとっても大事です」と強調しました。
 さらに辰巳議員は、安倍政権が狙う労働者派遣法の改正は、ブラック企業が横行する土壌になっている非正規雇用をさらに広げるものだと批判。今国会で法改正を実現するために全力で奮闘する決意を述べました。
 通り掛かりで宣伝を見ていた元小学校教員の女性(59)=大阪市港区在住=は、「こんな法案提案するなんて、さすが共産党、ようやってくれる。参議院選挙で議席を増やして提案できるようになったんですね」と話し、「新聞やテレビで安倍首相の発言を見たり聞いたりするたびに腹が立って。たまたま通り掛かり、共産党の話を聞いたらすきっとするかと思って聞いていた。こんな宣伝、いろんな所でやってほしい。消費税も上げないで」と話していました。大阪に出張中の通信会社勤務の男性(23)は、「共産党さんが提案されるんですか?消防署で働いていた知人が、仕事が大変で辞めました。ぜひ公務にも適用してほしい」と語っていました。

残業代請求にびっくり

 宣伝では、青年の働き方を聞くアンケートも実施。 高校卒業後、学校の推薦で食品工場に就職した男性(20)=和泉市在住=は、「休暇がとれない」「賃金が安い」「入社時の話と違う」に○”を付けました。

 「朝の6時から午後4時まで働き続けて、残業もある。求人票には有給があると書いてあったけれど、取れない。組合もあるけど何もやってくれない。自分よりひどい人もいっぱいいて、去年2月には一斉にやめた。これから入ってくる人のためにも良くなってほしい」と男性。現在でも残業代が請求でき、サービス残業が発覚したら、残業代を2倍にして払わせることを求める党の法案内容を伝えると、「えー?残業代って請求できるんですか?」と驚いていました。

大阪の実態
15時間勤務 残業代ゼロ 3日帰れず

 「朝5時半に出勤して帰宅は午後9時頃。疲れが残ると帯状疱疹が出て、咳が止まらなくなることもありました」。こう語るのは生花の卸売業で働く青年。過酷な労働実態が続き、熟慮の末に10月で退職することにしたと言います。
 朝5時半に出勤後は卸売市場での販売業務をこなし、大手スーパーなど外回りの配達業務を昼過ぎまで続けます。鉢物と呼ばれる加工業務もあって、昼の休憩を取れるのは3時頃になることも。
 休憩が終わると事務処理が続き、早い時で帰宅は7時、遅いと9時頃になり、拘束時間は1日15時間。休みは日曜日しかありません。
 年間を通じて最も大変なのがお彼岸とお盆。母の日。約1週間前から準備のために朝5時半から午後11頃まで働き通しです。遅い時は午前1時頃まで働くこともあります。
 あるとき花の加工作業を失敗し、穴埋めの作業のため3日間帰れないことがありました。慢性的に疲れが取れず体力が低下。どれだけ超過勤務をしても残業代は固定額の5万5千円しか支払われませんでした。

社長が占いで社員クビ
客の前で叱責 上司がいじめ

 東大阪地域労組「働く仲間の会」には8月の参院選以降、ブラック企業の横暴に対し声を上げる若者の相談が増えています。大学を卒業して間もない20代前半の若者の相談が特に多いといいます。
 2012年に大学を卒業し、東大阪市内のアパレルメーカーに就職した女性は、ことし6月に突然、上司から「髪の色が明るすぎる」と指摘されました。髪型は比較的自由な雰囲気の職場で、その女性より髪の色が明るい同僚も多くいました。その日以降、会議の資料作りから女性だけが外されるなどパワハラが始まり、8月に解雇を言い渡されました。
 「働く仲間の会」に女性は相談。団体交渉の中で、「社長が占いで彼女をクビにすることを決めた」などという発言が飛び出しました。
 別の女性はことし大学を卒業し、大阪市北区の百貨店内に店舗を構える会社に就職しました。客の前で上司から叱責されるなどのいじめに遭い、メンタルを患った女性は、「働く仲間の会」と会社との団体交渉の席で、「憧れのブランドに就職が決まり、キラキラ輝いていた自分が、どん底に落とされた。私のような思いを他の人にしてほしくない。まともな仕事場になってほしい」と会社側に訴えました。(2013年10月27日付「大阪民主新報」より)

投稿者 jcposaka : 2013年10月28日

トップページへ ひとつ前のページへ ページ最上部へ
ご意見・ご要望はこちらから