法定協「反対派」排除 維新のクーデター=@「都構想」強行へ暴走加速 道理尽くし正常化へ全力 日本共産党大阪市議団 山中幹事長に聞く

橋下・維新の会の暴走が止まりません。「大阪都」構想の設計図(協定書)を協議する大阪府・大阪市の特別区設置協議会(法定協)から反対派を排除するなど、議会のルールも踏みにじって突き進み、「維新のクーデターだ」(大阪市議会関係者)との声も。この事態をどうみるのか、これまで法定協の議論に参加し、他会派との「一点共闘」の前進に尽力してきた日本共産党大阪市議会議員団の山中智子幹事長に聞きました。
何重にも暴挙重ね
――府議会で過半数に届かない維新は、浅田均法定協会長の要請を受けて、多数を占める議会運営委員会で法定協から自民と民主を維新に差し替えを強行しました(6月27日)。「虚構の多数」による暴挙ですが、大阪市議会の動きは。
設計図耐えられぬ
――暴走の背景には何があるでしょうか。
山中 橋下市長と松井知事は、昨年8月に協定書のたたき台となる「パッケージ案」を示しましたが、法定協の議論を通じて大阪市を解体してつくる特別区は、とても基礎自治体といえないものになることが明らかになりました。
財源が「都」に吸い上げられ、住民サービスは低下せざるを得ない。特別区で実施できない国民健康保険や介護保険など80もの事業は、「一部事務組合」が担う。特別区間に財政格差が生まれ、庁舎もばらばらになるなどの矛盾が、次々浮き彫りになりました。
橋下市長は出直し市長選に持ち込んだものの、過去最低の投票率でダブル選から得票を半減させるなど、「民意の後押しを得た」などとはとてもいえない選挙結果です。今回の反対派排除の暴走は、「大阪都」構想の設計図がもはや議論に耐えないものであることを、自ら認めたのも同然だと思います。
――橋下氏は「大阪都」構想の協定書を「7月中に完成させる」と豪語し、来年のいっせい地方選と同時に住民投票実施もほのめかしています。
山中 いくら設計図づくりを急いでも、維新が反対勢力を排除して再開した法定協には、民意は反映しておらず、法定協そのものの正当性が失われていると言わざるを得ません。
共同さらに強めて
「大阪都」構想の設計図の詳しい中身が、市民に広く明らかにならないうちに住民投票に持ち込むなどということは、維新の党利党略そのもので許されません。今回のような無法なやり方には、維新支持者の方からも批判や疑問の声が出るでしょう。

投稿者 jcposaka : 2014年07月06日
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