ダブル選で維新政治に終止符を
11月22日投票のダブル選
大阪市長選
柳本顕氏(自民市議団前幹事長)を自主的支援
「オール大阪」の共同で勝利へ
日本共産党府委がアピール
知事・大阪市長のダブル選(11月22日投開票)の告示(知事選11月5日、大阪市長選8日)まで1カ月を切りました。橋下・維新の会は住民投票の審判を踏みにじって「大阪都」構想を再び争点にすることを掲げ、国政新党「おおさか維新の会」を結成するなど、自らの延命に躍起になっています。これに対して日本共産党大阪府委員会は5日、アピール「ダブル選挙で『維新政治』に終止符を打ち、庶民のまち・大阪にふさわしい府政、大阪市政を」を発表し、大阪市長選で自民党大阪市議団前幹事長の柳本顕氏を自主的な立場で支援し、橋下・維新市政に終止符を打つために総力を挙げると表明。知事選・大阪市長選どちらも「反維新」の共同をつくり・広げて必ず勝利するとしています。
山口共産党府委員長「まともな自治体取り戻す」
都構想再挑戦で維新の延命狙う
大阪維新の会は1日、知事選に現職の松井一郎氏、大阪市長選に前衆院議員の吉村洋文氏を公認で擁立することを正式発表。同日、新たな国政政党「おおさか維新の会」の結成も表明しました。記者会見で橋下徹代表(大阪市長)は、「現在の維新の党は偽物。大阪再生、『大阪都』構想を掲げた本物の維新の党をつくる」などと語っています。
日本共産党の山口勝利府委員長は5日、同党も参加する大阪市をよくする会(よくする会)の福井朗事務局長らと大阪市役所内で共同記者会見し、アピールの内容を説明。5月の住民投票で大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想が明確に否決されたことは、「橋下氏が『政界引退』を表明するほど重大な出来事。再び『大阪都』構想を掲げるのは、大義も道理も、市民の審判を尊重する立場もない。維新政治延命の思惑があるだけだ」と厳しく批判しました。
8年の維新政治の「3つの大罪」
山口氏は8年間の維新政治には、①大阪経済・雇用・暮らしの落ち込み②「なんでも民営化」で大阪府・市の公的責任を投げ捨て③「選挙に勝てばなんでもできる」という独裁手法で対立と混乱を生みだした「3つの大罪」があると強調。「維新政治に終止符を打ち、まともな自治体を取り戻す。地方自治と民主主義の流れを広げるたたかいだ」とダブル選の意義を語りました。
すでに無所属で立候補表明している柳本氏について、住民投票で共同のたたかいの一翼を担って奮闘し、「大阪都」構想への再挑戦を掲げる維新に厳しい批判を加えていると指摘。「まともな市政を取り戻し、他会派とも連携する姿勢を明らかにされている。『反維新』で共同を求める各方面の団体・個人の思いと一致するもの。自主的に支援し、維新政治に終止符を打つために総力を挙げる」と力を込めました。
知事選も反維新で共同を広げて
さらに山口氏は、知事選でも「反維新」の「オール大阪」の共同を広げ、その構えで勝利へ全力を挙げると表明。「維新政治ノー、庶民のまち・大阪にふさわしい政治を」との一点で一致する共同の目標・政策を掲げて奮闘すると同時に、子ども医療費拡充、国民健康保険料・介護保険料の負担軽減、ブラック企業規制条例制定、防災対策など市民要求に根差した独自の要求・政策を掲げ、実現のために力を尽くすと述べました。
(大阪民主新報、2015年10月11日付より)